ロマンポランスキー、ハッピーバースデー、お誕生日、おめでとう、

Happy Birthday to ロマン・ポランスキー監督

今日は、映画監督ロマン・ポランスキーの87歳のお誕生日です。
写真は、当時の妻シャロン・テートと。

昨今では再び、元女優から70年代に性的暴行を受けたと新たに告発されたりと50年近く経って、下火になるどころか老いても絶対に許すまじという姿勢で世間の厳しい目に晒されているポランスキー監督。

クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』劇中にもポランスキー監督はマーゴット・ロビー演じるシャロン・テートと共に颯爽と登場していました。

ほんの短い登場シーンでしたが、ポーランド人の両親からフランスで生を受け、『水の中のナイフ』(1962年)でポーランド選出のアカデミー賞外国語映画賞へのノミネートを果たし、『反撥』(1965年)でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、アメリカへ渡り、『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)を大ヒットさせ時代の寵児となっていた、あの時のロマンが持っていた雰囲気を巧く見せていたと思います。映画公開後、現在の妻であり女優のエマニュエル・セニエは、本人の許諾もなしにロマンを映画に登場させたとかなりご立腹でした。

ポランスキー監督が墓場まで持って行きたい映画は、カンヌ国際映画祭パルム・ドール(大賞)とアカデミー賞監督賞を受けた傑作『戦場のピアニスト』(2002年)と述べています。戦争で迫害を受けながらも奇跡的に生き延びたピアニストに自分を重ね合わせているのかもしれません。

クリント・イーストウッドに破られるまでは『戦場のピアニスト』でアカデミー賞監督賞を69歳と7か月という最年長で受賞しています。

映画監督として、いつまでも才能が枯渇しないのは信じがたいことですが、今でも撮り続けています。

筆者は、『オリバー・ツイスト』(2005年)製作時に特別番組制作のため、チェコのプラハに建設されたオープンセットでのセットビジット取材とポランスキー監督への単独インタビュー取材、暫く後、パリのポランスキー監督の自宅兼オフィスへお邪魔して取材をしました。日米犯罪人引渡条約があるため、監督は来日することはできません。

その時に感銘を受けたのは、妻のエマニュエル・セニエもご家族もスタッフも資金を提供する映画プロデューサーの面々も皆、衰えることのないロマン・ポランスキーという才能を信じて、監督を守り抜いているということでした。

数十年もの間、ポランスキー監督のため、一緒に映画を作ってきたスタッフがいます。老若男女が一丸となった撮影チームを目の当たりにして、映画作りは素晴らしい!と心から思いました。

ロマン・ポランスキー監督、どうかいつまでも映画を撮り続けてください。

VOID RECOMMENDS