イサドラの子どもたち
モダン・ダンスの始祖、イサドラ・ダンカンが遺したソロ・ダンス「母」を100年の時を経て、4人の女性たちがそれぞれに舞う
伝説のダンサー、イサドラ・ダンカン(1877年-1927年)、20世紀初頭、舞踏に革命をもたらした彼女は、二人の子どもを事故で失い、その悲しみを題材にソロ・ダンス「母」を創った。
約100年が経過し、現代に生きる4人の女性たちがそれぞれの「母」を舞う。
この癒しと魂の探求の世界を作り上げたのは、コンテンポラリー・ダンサーとして活躍後、映画を学び、映画作家となったダミアン・マニヴェル。
ダミアンはカンヌ、ロカルノ、ヴェネチアといった国際映画祭から愛され、2017年公開の五十嵐耕平と共同監督した『泳ぎ過ぎた夜』は、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で正式出品されている。
泳ぎすぎた夜(字幕版)
イサドラ・ダンカン:
1877年5月26日サンフランシスコに生まれる。
幼い頃からバレエやダンスを習う。
ニューヨークの芝居劇団で2年間の活動の後、家族がイギリスへ引っ越すのと期を同じくして、ヨーロッパを中心にダンサーとして活躍し始める。
イサドラのダンスの特徴は、ギリシャ彫刻のようなチュニックに身を包み、
裸足で舞う前衛的なもの。
当時の一般的なダンスとは一線を画し、人々に衝撃を与えた。
魂の燃ゆるままに―イサドラ・ダンカン自伝
Awards:
- ロカルノ国際映画祭・最優秀監督賞:ダミアン・マニヴェル
- サンセバスチャン国際映画祭・スペシャル・メンション:ダミアン・マニヴェル
『イサドラの子どもたち』(2019年・フランス・韓国・1時間24分)
監督:ダミアン・マニヴェル
出演:アガト・ボニゼール、マノン・カルパンティエ、マリカ・リッジ、エルザ・ウォリアストン