ずっと友達だった。だけどあの瞬間、恋に変わった『マティアス&マキシム』
グザヴィエ・ドラン監督・脚本・出演!痛いほどの純愛を切なくも等身大でリアルに描く
5歳の頃からの親友であり、兄弟のような関係のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)は30歳。
ある日、友人の妹から頼まれて短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになりキスをした二人だったが、そのことがきっかけでそれまで秘めていた互いへの想いに気づきはじめる。
マティアスには美しい婚約者がおり、幼馴染であるマキシムに対して芽生えた感情に驚き、戸惑う。
その一方、マキシムは長年の友情を守るためマティアスへの想いを秘めたままオーストラリアへ旅立とうとしていた。
旅立ちの日が迫る中、本当の想いを確かめようとする二人だったが…。
友情と恋の間で揺れる二人の青年の心の葛藤を、ドラン独特の繊細かつ官能的な映像美で描き出す。「友情」か「恋」かに思いなやむ、誰もが一度は経験したであろう「普遍的」なラブストーリー。
グザヴィエ・ドランが『トム・アット・ザ・ファーム』以来、6年ぶりに自らの作品に出演。原点回帰とも言われる本作で実年齢と同じ役柄を演じ、自身の成長と主人公の成長とを重ねているともいえる。
ドランは本作のテーマを「友情」と「普遍的なラブストーリー」と語っており、実際にドランの友人たちが友達役で出演。自然体な雰囲気が随所で光る。
「母と子」の関係を常に描いてきたドラン映画に欠かせない存在、アンヌ・ドルヴァルが『マイ・マザー』以来10年ぶりにドランの母親役で出演。
ドランが「ミューズでインスパイアされる存在」と語るドルヴァルとの掛け合いは真に迫っており、見逃せない。
マティアス&マキシム(字幕版)
『マティアス&マキシム』(2019年・カナダ・2時間)
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス、グザヴィエ・ドラン、ピア・リュック・ファンク、ハリス・ディキンソン、アンヌ・ドルヴァル
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