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無聾(むせい)、東京フィルメックス、台湾、コー・チェンニエン、トゥ-チュアン・リュ、バフィ・チェン、クゥアン・ティン・リュー

台湾で実際に起きたろう学校での性的虐待の顛末を描いた衝撃作‼『無聾(むせい)』が東京フィルメックス・コンペ部門にて初上映!

台湾人女性監督コー・チェンニエンの映画デビュー作であり、その作品クオリティの高さから台北映画祭のオープニング上映作品に選ばれた。


聾唖学校へ転校してきた少年が目撃した心を寄せ始めていた少女への虐待に端を発し、学校に蔓延る問題の闇の深さを少年の目を通して描いてゆく。


台湾で実際に起こった事件の映画化だが、これが映画監督デュー作となる女性監督コー・チェンニエンの類まれな演出力により、ゴリゴリの社会派作品なのに、青春もののようであったり、時折、スリラーやホラー作品の様相を呈してきたり、ファンタジーのような映像表現もあるが、その全てが撮っ散らかることなく馴染んでいて、映画としての完成度は比類なきレベルのものとなっている。

特筆すべきは、主人公の二人やクラスメートたちはろうあ者であるため、手話のシーンは字幕であり、音で聞こえてくる台詞による説明表現が極端に少ないのにも関わらず、観る者の気持ちに全てが刺さってくる。

大概の映画監督であれば、逃げ出してしまいそうな難しい題材をこのクオリティで形にできたこと、それは出演者の熱演もさることながら、監督の確かな表現力に他ならない。

コー・チェンニエンは、間違いなく台湾映画界の新しい時代を形作る監督になるのであろうし、『無聾(むせい)』は、規定の枠には収まりきらない逸材のデビュー作となった。


『無聾(むせい)』(2020年・台湾・1時間44分)
監督:コー・チェンニエン
出演:トゥ-チュアン・リュ、バフィ・チェン、クゥアン・ティン・リュー、クェイ-メイ・ヤン、タイ・ボー

第21回東京フィルメックスにて
2020年10月30日及び11月2日上映‼

第21回東京フィルメックス TOKYO FILMeX 2020

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