Born This Day リドリー・スコット、ハッピーバースデー、お誕生日おめでとう

Born This Day リドリー・スコット

今日は、映画の中の映画を創る数少ない監督の一人といえるイギリス出身の映画監督リドリー・スコットの83歳の誕生です。

まだまだ現役、現時点での次回作も製作アナウンスされたもの、製作準備中、撮影・仕上げ中、公開待機作、ドラマ・シリーズも含めて20タイトルもあります。

83歳にして、おそらく今、最も多忙を極める映画監督です。

リドリー・スコットは、アカデミー賞でもありとあらゆるシーンで鋭利な刃物のようで神経質そうな印象ですが、筆者は他界した弟のトニーに『クリムゾンタイド』(1995年)の時にロング・インタビューをしたことあります。

その時の弟トニーの印象は来日していても、いつものあの赤いベースボールキャップを被っていて、兄弟でも真逆の印象で極めて気さくな方でした。

非常にスタイリッシュな映像美の作品を作るという点では同類項ですが、兄弟なのに監督として、見つめているところ、向いている方向が違うのだなと感じました。

リドリー・スコットの作品には特徴があり、女性のキャラクターたちはとても強かったり、ベッドシーンは野暮ったいからと一切登場しなかったり、仲が良いのか?マッチョで粗野な主人公が好きなのか?ラッセル・クロウ主演の作品がとても多かったりします。

絵コンテもしっかり撮りたいイメージを自分で描き、撮影の仕方にも特徴があり、ワイド・レンズはあまり使わず、画像の圧縮効果を狙って中望遠系レンズを多用したり、”V‐Setup”といって、Vの字型に2台のカメラを配置して、俳優の演技、動きを編集のし易いように別々のアングルから同時に撮る方式がとられています。

今でこそ、ディレクターズ・カット版という監督自らが再編集をかけ、別バージョンの映画が後に公開されたり、DVD化されることはよくありますが、リドリー・スコットこそ、このディレクターズ・カット版を始めた監督で、ディレクターズ・カットの父ともいえる存在なのです。

きっと兄リドリーは他界した弟トニーのことを忘れることは片時もないハズで、
無念に思いながらも彼に報いるためにも一本でも多くの作品を世に出しているのだと想像しています。

トニーがやり残した作品を兄リドリーが監督をする….そんなことを夢想しています。


リドリー・スコット監督作品VOID的レコメン3選‼:


デュエリスト/決闘者 (字幕版)


ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(字幕版)


テルマ&ルイーズ (字幕版)



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