憧れのマンハッタンで人々がふれ合い、明日への希望を感じさせる幸せ探しのハートフル・ストーリー
マンハッタンで創業100年を超える老舗ロシア料理店「ウィンター・パレス」。かつては栄華を誇ったお店も、今や古びて料理もひどい有様
店を立て直すために雇われたマネージャーのマーク（タハール・ラヒム）は刑務所を出たばかりの謎だらけの人物
常連の看護師アリス（アンドレア・ライズボロー）も、仕事ばかりで他人のためだけに生きる変わり者
絶望的な不器用さから次々と仕事をクビになったジェフ（ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ）
そんなロシア料理店に、二人の子供たちを連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララ（ゾーイ・カザン）が飛び込んでくるが….
本作の監督であるデンマーク人女性監督ロネ・シェルフィグは、1995年に鬼才ラース・フォン・トリアーらによって始められたデンマークで台頭した映画運動であるドグマ95のルールに基づいて製作した『幸せになるためのイタリア語講座』（2000年）で、ベルリン国際映画祭銀熊賞を獲得し。一躍脚光を浴びた、
ドグマ95には「純潔の誓い」と呼ばれる、映画を製作する上で10個の重要なルールがある。
主なルールとは、ロケ撮影のみでスタジオ使用禁止、カメラは手持ちのみで照明禁止、カラー撮影のみでオプチカル合成及び、フィルター使用禁止、アクションシーン禁止、回想シーン禁止、ジャンル映画禁止、フィルム撮影のみ、監督名をエンドクレジットには入れてはならない、等の非常に厳格な取り決めがある。
原題の“The Kindness of Strangers”（見知らぬ人からの親切）とは、テネシー・ウィリアムズの戯曲で、後にチャールトン・ヘストン主演で映画化された不朽の名作『欲望という名の電車』（1951年）の中の台詞からとっている。あわせて見直してみたい作品。
欲望という名の電車（字幕版）
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』（2019年・デンマーク・カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス合作・1時間55分）
監督：
ロネ・シェルフィグ
出演：
ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、タハール・ラヒム、ジェイ・バルチェル、ビル・ナイ
©2019 CREATIVE ALLIANCE LIVS/RTR 2016 ONTARIO INC. All rights reserved
2020年12月11日 シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA 他
全国順次公開‼
監督ロネ・シェルフィグの代表作：
幸せになるためのイタリア語講座 [DVD]
17歳の肖像 (字幕版)
ワン・デイ 23年のラブストーリー (字幕版)
ライオット・クラブ
人生はシネマティック！（字幕版）
