平凡な人生から一転してYou-Tuberとして大成功を収めるが、それは長くは続かなかった・・・。ソーシャル・ネット社会の光と影を鮮やかに切り取ったジア・コッポラ監督の問題作‼
Story:
フランキー（マヤ・ホーク）とジェイク（ナット・ウルフ）はハリウッドで働いていたが、華やかさとは無縁な生活を送っていた。
そんなある日、2人は一風変わった男リンク（アンドリュー・ガーフィールド）と知り合いになった。
フランキーがリンクの奇妙な振る舞いを収めた動画をYouTubeにアップロードしたところ、予想以上の注目を集めた。
これをきっかけに、フランキーたちはYouTuberの道を歩むことに決め、再生数やチャンネル登録者数を急速に伸ばしていく。
フランキーは一躍スターダムへと駆け上がったが、そんな彼女を待ち受けていたのはスターとしての輝かしい生活ではなかった。
「再生数を伸ばさねば」というプレッシャーに絶えず晒され、フランキーは徐々に神経をすり減らしていった。
その一方で、リンクの言動はどんどん過激さを増していき、ついには決定的な出来事を引き起してしまう・・・。
Behind The Inside:
監督はフランシス・フォード・コッポラの孫娘ジア
フランシス・フォード・コッポラ監督にはジャン＝カルロという俳優の長男がいた。『ゴッドファーザー』（1972年）『カンバセーション… 盗聴…』（1974年）『地獄の黙示録』（1979年）の当時の代表作3作品に出演している将来を嘱望された俳優だった。
彼はある映画撮影の休日の日に俳優ライアン・オニールの息子とボートを借りて水遊びに出かけたところ、ボート同士の事故で22歳という若さであえなく命を落としている。
当時、付き合っていた19歳のコスチューム・デザイナーの女性ジャッキー・ドゥ・ラ・フォンテーヌのお腹には妊娠2か月の子供が宿っていた。その子がジアである。Gia（ジア）という名前は、父親のGian-Carloの頭の三文字をとって名付けられた。
フランシスにとって、ジアは忘れ形見のような存在、目に入れても痛くないほど大事な孫娘であることは想像に難くない。
Must Point:
主演は、ユマ・サーマンとイーサン・ホークを両親に持つマヤ・ホーク
主役のフランキーを演じるのは、母ユマ・サーマンと父イーサン・ホークにどことなく顔立ちが似ているマヤ・ホーク。
本作は、ジアの処女監督作『パロアルト・ストーリー』（2013年）に続くジア・コッポラ監督作品への出演となる。
リンク役のアンドリュー・ガーフィールドの奇天烈キャラは、はとこに当たるニコラス・ケイジのあの独特な風貌やしぐさを参考にして、キャラクターを作り上げたという。
女優のタリア・シャイアを母に持つ出演者の一人、ジェイソン・シュワルツマンにとってフランシス・フォード・コッポラは叔父にあたり、ジアとは、はとこにあたる。
『メインストリーム』2021年10月8日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)
『メインストリーム』（2020年・アメリカ・1時間34分）
監督：
ジア・コッポラ
出演：
マヤ・ホーク、アンドリュー・ガーフィールド、ナット・ウルフ、ジェイソン・シュワルツマン、アレクサ・デミー、コリーン・キャンプ、ジョニー・ノックスビル 他
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2021年10月8日 全国公開‼
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