母を探す子供たちの冒険譚『スウィート・シング』
ジム・ジャームッシュと同世代のNYインディーズ出身の監督アレクサンダー・ロックウェルが実子を主人公に16ミリフィルムで撮った
Story:
スティーブ・ブシェミ主演の『イン・ザ・スープ』でカルト的人気を得たアメリカン・インディーズ・シーンの立役者の映像作家の一人、アレクサンダー・ロックウェル、実に25年ぶりの日本での劇場公開映画となる。
NY大学での教鞭生活が長く、正に寡作の監督であった。
プライベートでは、『フラッシュダンス』で人気となったジェニファー・ビールスと結婚したが、後に離婚、本作は、現在のパートナー、 カリン・パーソンズも出演し、実子の姉弟を主役に据え、16ミリフィルムで撮った極めてプライベート色の濃い作品となった。
マサチューセッツ州ニューベッドフォード、そこで酒浸りの父アダム(ウィル・パットン)と暮らす15歳の少女ビリー(ラナ・ロックウェル)と11歳の弟ニコ(ニコ・ロックウェル)。
ある日、アダムは強制入院させられることになり、頼る大人のいない幼い姉弟は、家を出ていった母イヴ(カリン・パーソンズ)を探して、心もとない2人旅を始めるのだった・・・。
Behind The Inside:
ロックウェル・ファミリーと監督の教え子たちで作り上げた手作り映画
ロックウェルが教鞭をふるうNYUの生徒たち、たった12人の撮影クルーでロックウェルの家族とキャストたちで作り上げられた極上のファンタジーであり、ロックウェル版スタンド・バイ・ミーと呼んで差し支えないだろう。
Awards:
- ベルリン国際映画祭:ジェネレーション(青少年審査員が選ぶ)賞・アレクサンダー・ロックウェル
- 平遥しゃがみタイガー隠しドラゴン国際映画祭:ピープルズ・チョイス賞・アレクサンダーロックウェル
- ケベック市国際映画祭:カレッジ審査員賞・アレクサンダーロックウェル
『スウィート・シング』(2020年・アメリカ・1時間31分)
監督:
アレクサンダー・ロックウェル
出演:
ラナ・ロックウェル、ニコ・ロックウェル、ジャバリ・ワトキンズ、M.L.ジョセファー、カリン・パーソンズ、ウィル・パットン 他
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2021年10月29日 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ 他 全国順次公開‼
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