ノワールアクション映画、韓国映画、引退のための最後の殺しのミッションが破滅の始まりだった・・・東京、インチョン、バンコクを巡り、たった2人の血で血を争う殺し合いが闇の組織や警察を巻き込んでの壊滅的な抗争劇を生む。、凄腕の暗殺者 V.S. 冷酷な殺し屋、狂気のノワールアクション、ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、チェ・ヒソ、白竜、豊原功補、ただ悪より救いたまえ、Deliver Us from Evil、ホン・ウォンチャン

凄腕の暗殺者 V.S. 冷酷な殺し屋、狂気のノワールアクション『ただ悪より救いたまえ』

小早川秋介
2021.12.16

引退のための最後の殺しのミッションが破滅の始まりだった・・・
東京、インチョン、バンコクを巡り、たった2人の血で血を争う殺し合いが闇の組織や警察を巻き込んでの壊滅的な抗争劇を生む。

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Story:

インナム（ファン・ジョンミン）はかつて韓国国家情報院の工作員だったが、政府により組織は解体され口封じのために命を狙われる。

韓国から逃れ、暗殺者として生きてきたが東京でのミッションを最後に引退を決意。静かにパナマで余生を暮らすはずだったが、インナムが最後のミッションで殺したヤクザ、コレエダ（豊原功補）には、縁を切っていた実弟レイ（イ・ジョンジェ）がいた。

一度定めたターゲットは絶対逃がさない、無慈悲で凶悪なレイは、兄の仇を討つため、インナムに繋がる者を探し出し、拷問の末、惨殺し始める。

タイ、バンコクで暮らすかつてインナムが愛した女性ソ・ヨンジュ（チェ・ヒソ）が何ものかにより殺害され、自分の娘かもしれない少女（パーク・ソーイー）も誘拐された。インナムは少女の行方を捜すためバンコクへと向かう。

タイへ降り立ったインナムとレイの命を賭けた戦いは、タイの闇組織と警察を巻き込んで壮絶な抗争へと暴走してゆくのだった・・・。

Behind The Inside:

撮影の8割は暑く体力的に疲弊したタイ・ロケに費やされた

『ただ悪より救いたまえ』より © 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

バンコクでインナムとレイが初めて顔を合わせる古びた安ホテルの狭くて長い廊下での迫力ある格闘シーンでは刃物を持ち激しく立ち回る演者に撮影監督のホン・ギョンピョが自らジンバルにカメラを載せて、至近距離で撮影することとなり、うだるような暑さの中、お互い怪我をしないように何度も話し合って撮影したという。

このシークエンスはアクション映画史上、必見の仕上がりとなっている。

また想像以上にスペクタクルなアクション・シーン満載だと述べているレイ役を演じたイ・ジョンジェは、リアルなアクション・シーンのためにマルチ・カメラによる長回し撮影に対応すべく数週間に及ぶ格闘技の稽古をして、本作に臨んでいる。

『ただ悪より救いたまえ』本予告
１２月２４日（金）シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショーナ・ホンジン監督の衝撃作『チェイサー』『哀しき獣』の脚本を手掛け、韓国ノワール注目の才能ホン・ウォンチャン。本作では脚本/監督を務め、二人の男の死闘を、すさまじい暴力とスタイリッシュなアクションで描き出す。韓国、日本、タイを舞台…

『ただ悪より救いたまえ』予告編

Awards：

アジア・アーティスト・アワーズ：今年輝いた男優賞（映画部門）・イ・ジョンジェ
百想芸術大賞：助演男優賞・パク・ジョンミン
青龍映画賞：最優秀助演男優賞・パク・ジョンミン、撮影賞・ホン・ギョンピョ / 照明賞・ペ・イルヒョク
釜日映画賞：最優秀撮影賞・ホン・ギョンピョ / 技術賞（スタント）・グンムーン・リー
Cine21：本年度最優秀撮影者賞・ホン・ギョンピョ
韓国映画評論家協会賞：最優秀撮影賞・ホン・ギョンピョ / 2020年度ベスト10フィルムズ選出
韓国映画製作者協会：最優秀撮影賞・ホン・ギョンピョ / 最優秀照明賞・ペ・イルヒョク

『ただ悪より救いたまえ』2021年12月24日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

『ただ悪より救いたまえ / Deliver Us from Evil（原題）』（2020年・韓国・1時間48分）
監督：
ホン・ウォンチャン
出演：
ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、チェ・ヒソ、白竜、豊原功補他
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