• HOME
  • Articles
  • BRAND NEW
  • ロマンスの中にある意識の曖昧さが善にも悪にも成り得る恋愛人生譚『わたしは最悪。』
エスキル・ヴォクト、エスキル・フォクト、わたしは最悪、リプライズ、母の残像、オスロ、8月31日、テルマ、主演のレナーテ・ラインスヴェは俳優を引退して大工になろうとしていた⁉、自己愛を貫き通すジュリィという女性の4年間に渡る波乱に満ちた愛と人生、本作はラース・フォン・トリアー監督の親戚であるヨアキム・トリアー監督の"オスロ三部作"の締めくくりの作品であり、人生、無事安泰なことは一切考えず、身勝手気ままに愛と人生を邁進する一人の女性の不幸せを軽妙なタッチで描いてゆく、今までになかった斬新なロマンティック・ダーク・コメディ、ロマンスの中にある意識の曖昧さが善にも悪にも成り得る恋愛人生譚、オバマ元大統領2021年のお気に入り映画14本に選出、カンヌ国際映画祭:主演女優賞、レナーテ・ラインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム、マリア・グラツィア・ディ・メオ、ハンス・オラフ・ブレンナー、ミア・マクゴヴァーン・ザァイ二ィ 、ヨアキム・トリアー、世界最悪の人物、The Worst Person in the World

ロマンスの中にある意識の曖昧さが善にも悪にも成り得る恋愛人生譚『わたしは最悪。』

本作はラース・フォン・トリアー監督の親戚であるヨアキム・トリアー監督の”オスロ三部作”の締めくくりの作品。無事や安泰などは一切考えず、勝手気ままに自分の愛と人生に邁進する一人の女性の不幸せを軽妙なタッチで描いてゆく、今までになかった斬新なロマンティック・ダーク・コメディ

© 2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VAST – SNOWGLOVE – B REEL – ARTE FRANCE CINEMA

Story:

じきに30歳になるジュリィ(レナーテ・ラインスヴェ)は優秀な大学生だったがなぜか、人生のキャリアや目標を転々とし、彼女の努力は何一つ実ることはなかった。そして、恋愛生活もハチャメチャ。

交際中の年上のグラフィック・ノベル作家アクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)はジュリィと落ち着きたいと考えるが、ジュリィの気持ちは離れてゆく。

そしてとある晩、パーティで出会った魅力的な既婚男性エルヴィン(ハーバート・ノードラム)と急接近してゆく。

アクセルとの関係はポイッと投げ捨て、新しい交際へと飛び込んでゆくジュリィ。

新しい環境に身を置けば、より希望に満ちた新しい自分に出会える・・・

だが、今まで彼女が他人に対して行ってきたこと、自分の身に降りかかってきたこととはどんな意味を持つのだろうか・・・。

周囲の者を巻き込みながら自己愛を貫き通すジュリィという女性の4年間に渡る波乱に満ちた愛と人生の物語。


Behind The Inside:

主演のレナーテ・ラインスヴェは俳優を引退して大工になろうとしていた⁉

本作の主役ジュリィの名演を評価され見事、第74回カンヌ国際映画祭・主演女優賞を受賞したレナーテ・ラインスヴェ。彼女はヨアキム・トリアー監督のオスロ三部作の1本である『オスロ、8月31日』(2011年)で一言だけ台詞がある端役を演じていた。

だが近年では、俳優業に見切りをつけて、木工に情熱を見出し、本格的に大工になろうと自宅をセルフ・リノベしていたという。

トリア―監督からの出演要請で再び女優業へカムバックし、世界的な賞を受賞したことで、彼女の人生もまた大きく変化した。


The Worst Person In The World – Official Teaser

The Worst Person in The World is a modern dramedy about the quest for love and meaning in contemporary Oslo. It chronicles four years in the life of Julie (Reinsve), a young woman who navigates the troubled waters of her love life and struggles to find her career path, leading her to take a realistic look at who she really is.

『世界最悪の人物(仮題)/The Worst Person in the World(原題)』オリジナル予告編

Must Point:

オバマ元大統領2021年のお気に入り映画14本に選出

毎年恒例となっているバラク・オバマ元アメリカ合衆国大統領が選ぶお気に入り映画14本の中の栄えある一本に選ばれている。


Awards:

  • 第94回アカデミー賞:国際長編映画賞(ノルウェイ代表)、脚本賞(ノミネート)
  • 第74回カンヌ国際映画祭:主演女優賞・レナーテ・ラインスヴェ
  • ニューヨーク映画批評家協会賞:外国語作品賞
  • ナショナル・ボード・オブ・レビュー:トップ5外国語映画選出
  • ボストン・オンライン映画批評家協会賞:最優秀外国語映画賞
  • シカゴ国際映画祭:撮影賞・キャスパー・トゥクセン
  • セントラル・フロリダ批評家協会:主演女優賞・レナーテ・ラインスヴェ
  • 国際映画撮影映画祭マナキ・ブラザース:銀のカメラ300賞・キャスパー・トゥクセン
  • モンクレア映画祭:商業劇映画賞・ヨアキム・トリアー
  • ナショナル映画批評家協会賞:助演男優賞・アンデルシュ・ダニエルセン・リー
  • パリック映画祭:国際批評家連盟賞・ヨアキム・トリアー、金の塔賞・ヨアキム・トリアー
  • ポートランド批評家協会賞:非英語圏作品賞
  • セヴィーリャ・ヨーロッパ映画祭:観客賞・ヨアキム・トリアー
  • バリャドリッド国際映画祭:国際批評家連盟賞・ヨアキム・トリアー、ゴールデン・ブロゴス賞・ヨアキム・トリアー、青年審査員賞・ヨアキム・トリアー

『わたしは最悪。/The Worst Person in the World(原題)』(2021年・ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク・2時間7分)
監督:
ヨアキム・トリアー
出演:
レナーテ・ラインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム、マリア・グラツィア・ディ・メオ、ハンス・オラフ・ブレンナー、ミア・マクゴヴァーン・ザァイ二ィ 他
© 2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VAST – SNOWGLOVE – B REEL – ARTE FRANCE CINEMA


VOIDセレクト: ヨアキム・トリアー監督作おすすめ

テルマ(字幕版)

ノルウェーの人里離れた田舎町で、信仰心が深く抑圧的な両親のもとに育った少女テルマ。なぜか彼女には、幼少期の記憶がない。オスロの大学に通うため一人暮らしを始めたテルマは、同級生のアンニャと初めての恋におちる。募る欲望と罪の意識に引き裂かれながらも、奔放な彼女に強く惹かれていくテルマ。だが、それは封印されたはずの”恐ろしい力”を解放するスイッチだった。テルマは不可解な発作に襲われるようになり、そ…


母の残像

著名な戦争写真家であった母イザベルの死から3年、回顧展準備のために長男ジョナが父と弟の暮らす実家に戻ってくる。それぞれの思いを語るなか、明らかになるイザベルの知られざる一面や秘密に戸惑う父と息子たち。(c)Motlys-Memento Films Production-Nimbus Films-Arte France Cinema 2015 all rights reserved


More To Read:

北欧の天才作曲家ヨハン・ヨハンソン、人類に託した最後のメッセージ『最後にして最初の人類』

ティルダ・スウィントンの幼馴染の映画作家による半自伝的映画『スーヴェニア:パート2』 – VOID

前作『スーヴェニア 私たちが愛した時間 』のその後を描く、ティルダ・スウィントンの幼馴染ジョアンナ・ホッグの半自伝的な若き映画作家の成長譚をティルダの娘オナー・スウィントン・バーン主演で贈る映画愛に溢れた内省的で荘厳な人生についての物語

マッツ・ミケルセンのアクションとダークコメディ満載!『ライダーズ・オブ・ジャスティス』
世界幸福度ランキング1位の国からやってきたほっこりするヒューマン・ドラマ『世界で一番しあわせな食堂』
ピーター・ストーメアがおススメしているスウェーデン発!Oh My Eyesのサングラスがオシャカワ!
『オンネリとアンネリのおうち』フィンランド発、かわいらしさ満載のおとぎ話

VOID RECOMMENDS