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記憶をデジタル・アーカイヴする男の悲劇『ライフ/Life(原題)』

生きること、夢、記憶、人生というものはそもそも不完全なものなのか? 完璧な記憶をデジタル・アーカイヴすることを生業とする男の彷徨を描くカザフスタンの監督エミール・バイガジンの野心作

© 2022 Emir Baigazin Production

Story:

アーマン(イェルケブラン・タシノフ)は、クライアントから提供された映像の断片を編集し、感動的で美しい思い出をデジタル処理によってアーカイヴする業務で生計を立てていた。

だが、出産間近の妻との日常生活に不満を抱えているアーマンが、クライアントが望む完璧な記憶を作り出すことなどほど遠いことであった。

アーマンは、徹夜作業のハードディスク換装作業を失敗し、全映像データが復旧不可能となったことから、自分のデータも台無しにされた出資者の闇組織のボスに無理やりそのアーカイヴ事業の引き継ぎを命令される。

借金代わりにプールを作らなければ命はないと脅されたことから、彼の人生の彷徨いが始まる。


ライフ – 予告編|Life – Trailer|第35回東京国際映画祭 35th Tokyo International Film Festival

English follows 第35回東京国際映画祭 コンペティション 『ライフ』 『ハーモニー・レッスン』(13)で鮮烈なデビューを飾ったカザフスタンの異才エミール・バイガジンの監督第5作。企業経営に失敗し、全てを失った男の彷徨を驚異的な映像で描き、人生の意味を問う作品。 監督:エミール・バイガジン 出演:イェルケブラン・タシノフ カリナ・クラムシナ イェルジャン・ブルクトバイ チケット、上映スケジュールなど詳しい情報は→ https://2022.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3501CMP09 【第35回東京国際映画祭】 2022年10月24日(月)~11月2日(水) 誰もが観たくなる映画や誰も観たことがない映画 メジャー大作からアート作品まで いま東京でしか見られない映画の最前線  きっとあなたのイイネが見つかる10日間。 映画祭公式サイト http://2022.tiff-jp.net 映画祭Youtubeチャンネルへの登録お願いします。 35th Tokyo International Film Festival Competition “Life” A man loses everything after bankruptcy. The fifth film by Emir Baigazin, a brilliant Kazakhstani filmmaker who debuted with “Harmony Lesson”, questions life’s meaning, with astonishing imagery.

『ライフ/Life(原題)』予告編

Awards:

  • 東京国際映画祭2022:コンペティション部門正式出品作

『ライフ/Life(原題)』(2022年・カザフスタン・2時間55分)
監督:
エミール・バイガジン
出演:
イェルケブラン・タシノフ、イェルジャン・ブルクトバイ、カリナ・クラムシナ、タマラン・トゥルジェノフ、ブラート・サディコフ 他
© 2022 Emir Baigazin Production


VOIDセレクト: 記憶に関する映画おすすめ

サイド・エフェクト 蘇る記憶(字幕版)

科学では説明できない記憶のループから抜け出せ!きっかけは精神科医のカウンセリングだった。催眠療法によって、ヒロインは母と過ごした子どもの頃の記憶を辿る。だがこの治療を機に、彼女の記憶は前世にまで及び、次第に現生の生活にも支障をきたしてしまう。決して幸せではなかった前世の記憶の数々。暴力と闇の力に支配されるヒロインに、精神的出口は見つけられるのか?輪廻転生をテーマに、一人の女性に襲いかかる過去…


インフィニット 無限の記憶 (字幕版)

エヴァン・マッコーリーは学んだことのないスキルや訪れたことのない場所の記憶を持っていた。自己流で服薬しノイローゼ気味になったエヴァンの前に”インフィニット”と名乗る秘密組織が現れ、彼の記憶は本物だと明かす。


林檎とポラロイド(字幕版)

「お名前は?」「覚えていません」-。バスの中で目覚めた男は、記憶を失ってい た。覚えているのはリンゴが好きなことだけ。治療のための回復プログラム”新しい 自分”に男は参加することに。毎日リンゴを食べ、送られてくるカセットテープに吹き 込まれた様々なミッションをこなしていく。自転車に乗る、ホラー映画を見る、バーで 女を誘う…-そして新たな経験をポラロイドに記録する。 ある日、男は、同じプログラムに参加する女と出会う。言葉を交わし、デートを重ね、 仲良くなっていく。毎日のミッションをこなし「新しい日常」にも慣れてきた頃、買い 物中に住まいを尋ねられた男は、以前住んでいた番地をふと口にする・・・。記憶は どこにいったのか? 新しい思い出を作るためのミッションが、男の過去を徐々に紐 解いていく。(C)2020 Boo Productions and Lava Films


ファーザー(字幕版)

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020


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