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ニコラス・ケイジ史上、最初で最後の連続殺人鬼役!奇怪なカルト・ミステリー『ロングレッグス / Longlegs』、不可解な連続一家心中事件の謎を追う超感覚を持つ新人FBI捜査官、リー・ハーカー(マイカ・モンロー)。 心中に見せかけ、犯行を続ける連続殺人鬼の正体を掴みかけたその時、彼女の身にも不穏な影が迫っていた・・・。 「(世の中のためにならない)陰惨な連続殺人鬼役はこれが最初で最後となる」とニコラス・ケイジはコメントしている本作は製作費10億円以下の低予算ハリウッド映画ながら公開初日に製作費分を軽く稼ぎ出し、ニコラス・ケイジ主演作史上最高の興行収入を得た『ゴーストライダー2』(2011年)以降、自身主演作の興行記録を塗り替える数字を叩き出した大ヒット作品にして、ニックの代表作となった。、カルト的なサスペンス・スリラーの名作群と肩を並べるマニアックな作風、監督のオズ・パーキンスの父は知らぬ者はいないサスペンス・ホラー映画の金字塔の主演俳優、ロングレッグス、Longlegs、オズ・パーキンス、オズグッド・パーキンス、マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、ブレア・アンダーウッド、アリシア・ウィット、ミッチェル・チョイリー、ダコタ・ドゥビィ、ローレン・アカラ、キーナン・シプカ、Neon

ニコラス・ケイジ史上、最初で最後の連続殺人鬼役!奇怪なカルト・ミステリー『ロングレッグス / Longlegs』

不可解な連続一家心中事件の謎を追う超感覚を持つ新人FBI捜査官、リー・ハーカー(マイカ・モンロー)。

心中に見せかけ、犯行を続ける連続殺人鬼の正体を掴みかけたその時、彼女の身にも不穏な影が迫っていた・・・。

「(世の中のためにならない)陰惨な連続殺人鬼役はこれが最初で最後となる」とニコラス・ケイジがコメントしている本作は、製作費10億円以下という低予算ハリウッド映画ながら公開初日に軽々と製作費分を稼ぎ出し、尚且つニック主演作史上最高額の興行収入となった『ゴーストライダー2』(2011年)以降、主演作の興行記録を塗り替える数字を叩き出した大ヒット作品にして、ニックの代表作となった。

© 2024 Neon

Story:

1995年、アメリカ、オレゴン州。

超感覚を持つFBIエージェント、リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、連続して起きている不可解な一家心中事件の捜査を任されていた。

ほとんどのケースが父親が家族を殺害した後に自死しており、悪魔めいた秘密のコードで書かれたメッセージと”ロングレッグス”の名が現場に残されていた。

奇妙なことに被害者家族に皆共通して誕生日が14日の9歳の娘が含まれており、事件は娘の誕生日を境に6日間前後に起きていることをリーは突き止める。

だが、「もしリーがこの暗号を解読すれば、母ルス(アリシア・ウィット)を殺す」とサタニック・コードで書かれた脅しのバースデーカードがリーの元に届けられた。

犯人像が明らかになるにつれ、徐々にリーの身に不穏な影が付き纏うようになっていくのだった。


Behind The Inside:

カルト的なサスペンス・スリラーの名作群と肩を並べるマニアックな作風

本作を観た者は、暗いトーンと美学を感じさせる映像スタイル、伏線を張り巡らせたストーリー構成術、奇怪なキャラクター造形、まるでホラー映画を思わせるおぞましいキー・エレメントなどから連想されるカルト的なサスペンス・スリラーの傑作を一様に挙げる。

人知を超えた不気味な全能感を持った犯人像と任務を遂行しようと必死になる女性FBI捜査官像は『羊たちの沈黙』(1991年)のアンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクター博士とクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)の関係性を思わせ、犯罪の猟奇性は『セブン』(1995年)、また催眠暗示による連続殺人といった手法は黒沢清監督作『CURE』(1997年)を想起させる。そして犯人がスペルミスや拙い文法で解読困難にした暗号を使用して犯行声明をするという点は、今も未解決の連続殺人事件を映画化した『ゾディアック』(2007年)へのオマージュともいえる。

こうしたクラシックとなった傑作サスペンス・スリラーに比肩しうる、おぞましいサイコ・ホラー・サスペンス映画が2020年代に降臨した。


LONGLEGS – The End Trailer – In Theaters July 12

Bow all the way down. LONGLEGS 7.12

『ロングレッグス / Longlegs』予告編

Under The Film:

監督のオズ・パーキンスの父は知らぬ者はいないサスペンス・ホラー映画の金字塔の主演俳優

本作の監督、オズ・パーキンスは、アルフレッド・ヒッチコック監督によるサスペンス・ホラーの不朽の名作『サイコ』(1960年)の主演俳優アンソニー・パーキンスを父に持つ。

『サイコ2』(1983年)では、アンソニー・パーキンスが演じたノーマン・ベイツの子供時代を演じ、俳優デビューをしている。

その後はホラー映画の演出に傾倒し、着実に監督としての実績を積み上げつつある。

今後は、本作に続きNEON製作によるスティーブン・キングの短編小説を元にした『ザ・モンキー』(2025年公開予定)とドナルド・サザーランドの息子、ロシフ・サザーランドとタチアナ・マスラニー主演による山小屋で起こる一種の密室スリラー『キーパー』(2025年公開予定)が控えている。

本作で、タイトル・ロール、ロング・レッグス役を嬉々として演じたニコラス・ケイジに関しては、俳優でもあるオズから見ても様々な声色を使い分けることができ、その全てがキチンとしたレベルで録音できるという驚くべき演技力であったとオズは述べている。

企画当初、ロング・レッグス役は、ニコラス・ケイジもしくは、ブラッド・ピットしかいないと考えていたそうだが、観客の皆が仰反るほど背筋も凍る恐ろしい演技だったとの評価からするとニックで間違いなかったというところではないだろうか。

ちなみにオズは製作元のネオンに対し、タイトル・ロールの役柄にも関わらず、ニコラス・ケイジのイメージを一切使用しないで欲しい旨を伝えており、そのため宣伝プロモーションはニックの名声に頼らないクリエイティブが練られ、実行されたがそれが奏功し、本編を観るとあまりにもロングレッグスが怖すぎるという評判からヒットに繋がったようだ。


『ロングレッグス / Longlegs』(2024年・カナダ・アメリカ・1時間41分)
監督:
オズ・パーキンス
出演:
マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、ブレア・アンダーウッド、アリシア・ウィット、ミッチェル・チョイリー、ダコタ・ドゥビィ、ローレン・アカラ、キーナン・シプカ 他
© 2024 Neon


Reels:

羊たちの沈黙

No Description


CURE

「憎悪は催眠で覚醒する。」 …


セブン (字幕版)

2人の刑事が追うのは、怜悧な頭脳を持つしたたかな連続殺人鬼。男は七つの大罪のいずれかに該当する者を狙い、おぞましい殺人を繰り返していた。そして最後には観る者の心を食い破る、驚愕のクライマックスが待つ。 Eirin Approved (C) 1995 New Line Productions, Inc. (C) 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.


ゾディアック(字幕版)

“ゾディアック”と名乗る連続殺人犯と、その事件の解決に挑む者たち。「殺人」と「真実の究明」という全く逆の立場にいる人間たちが、謎が謎を呼ぶ事件を巡り、次第にその運命を狂わされていく…。 Rating PG-12 (C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.


Reload:

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