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東京フィルメックス、tokyofilmex

アジア映画の最新作をどこよりも早く観る!『第21回東京フィルメックス』開催!(10月30日‐11月7日/東京・日比谷、有楽町他)

アジア映画の最新動向を知ることができる場『東京フィルメックス』が今年も開催される。

本日、24日15時より、『東京フィルメックス』ディレクター・市山 尚三氏により、『第21回東京フィルメックス』ラインナップ発表がYou-Tubeライブにて行われた。

コロナ禍での開催だが、ディレクターの市山氏が世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭で今年から新設されたコンペ部門、”Encounter”の審査委員となったこともあってか、作品セレクションはコンペ、特別招待枠共に強力な布陣で世界でいち早く観ることが叶う作品も多い。

今年も広くアジア圏の映画作家たちがどんなことを感じ映像化して世界へ問いかけているのか?を知ることができる国内はおろかアジアでも非常に貴重な場となっている。

また東京国際映画祭とほぼ同時期開催に変更し、二つの映画祭がリンクすることとなった。

カンヌ国際映画祭と同じカンヌで同時期に開催されているより作家主義に重きを置く映画監督にとっての登竜門、“監督週間”のような立ち位置で相乗効果を狙いたいとのことだが、今後の新型コロナの収束次第であり、来年以降のコラボを大いに期待したいところ。

オープニング作品:

『愛のまなざしを』監督:万田邦敏

コンペティション部門:

  • 『風が吹けば』監督:ノラ・マルティロシャン(2020年・フランス・アルメニア・ベルギー ・ 1時間40分)
  • 『死ぬ間際』監督:ヒラル・バイダロフ(2020年・アゼルバイジャン・メキシコ・アメリカ・1時間28分 )
  • 『迂闊(うかつ)な犯罪』監督:シャーラム・モクリ(2020年・イラン・2時間19分
  • 『イエロー・キャット』監督:アディルハン・イェルジャノフ(2020年・カザフスタン・フランス ・1時間30分)
  • 『マイルストーン』監督:アイヴァン・アイル(2020年・インド・1時間38分)
  • 『アスワン』監督:アリックス・アイン・アルンパク(2019年・フィリピン・1時間 25分)
  • 『無聲 (むせい)』監督:コー・チェンニエン(2020年・台湾・1時間44分)
  • 『不止不休』監督:ワン・ジン(2020年・中国・1時間55分)
  • 『泣く子はいねぇが』監督:佐藤快磨(2020年・日本・1時間48分)
  • 『きまじめ楽隊のぼんやり』監督:池田暁(2020年・日本・1時間45分)
  • 『由宇子の天秤』監督:春本雄二郎(2020年・日本・2時間32分
  • 『オキナワ サントス』監督:松林要樹(2020年・日本・1時間30分)

特集上映:監督エリア・スレイマン

  • 消えゆくものたちの年代記』(1996年)ヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞
  • 『D.I』(2002年)カンヌ国際映画祭・審査委員賞、国際批評家連盟賞
  • 『時の彼方へ』(2009年)

クロージング作品:

『天国にちがいない』(2019年)監督:エリア・スレイマン


以下、ヴォイド編集部がピックアップする気になる特別招待作品

『日子(日々)』監督:ツァイ・ミンリャン
(2020年・台湾・2時間7分・第70回ベルリン国際映画祭・審査員テディ賞受賞)

作品構想ゼロ、台本ナシで常連役者であるリー・カンションと共に原点に立ち返ったかのように4年の歳月をかけて撮り上げた監督ツァイ・ミンリャン最新作。今年のベルリンでは、最後までホン・サンスと監督賞を競り合ったと言われている傑作。

郊外の瀟洒な住宅に暮らすカンは首の痛みをいやすために街に出てマッサージ師を呼ぶ。やがて一人の移民労働者がカンが宿泊するホテルを訪れる。


『七人楽隊』監督:アン・ホイ、ジョニー・トー、ツイ・ハーク、サモ・ハン、ユエン・ウーピン、リンゴ・ラム、パトリック・タム(2020年・香港・1時間53分)

ジョニー・トーの呼びかけにより、香港映画界を代表する錚々たる7人の映画監督たちがまるでバンドメンバーのように集まり、あえてフィルム撮影にこだわりそれぞれの視点から香港の人々の生活を描いたオムニバス映画。

サイモン・ヤム、ラム・シュー、ユン・ワーらが出演。リンゴ・ラムにとっては本作が遺作となった。


『逃げた女』監督:ホン・サンス(2020年・韓国・1時間17分・第70回ベルリン国際映画祭・監督賞受賞)

夫の出張中、郊外に暮らす3人の女性の友人たちを訪ねるヒロインをホン・サンス独特のスタイルで描く。

女性たちが醸し出す親密な雰囲気は、常に男性の存在によってかき乱される。猫の絶妙な演技にも注目。


『水俣曼荼羅』監督:原一男(2020年・日本・6時間9分)

日本四大公害病の一つとして知られる水俣病はまだ終わってはいなかった。その補償をめぐっていまだ裁判の続く患者たちの戦いを15年に渡って撮影し、3年間の編集を経て完成させたドキュメンタリー。

裁判の経過とともに人々の日常生活や水俣病をめぐる学術研究までが網羅された一大叙事詩。


『仕事と日(塩尻たよこと塩谷の合間で)』監督:C.W.ウィンター&アンダース・エドストローム(2020年・アメリカ、スウェーデン、日本、香港・8時間 ・第70回ベルリン国際映画祭・Encounter部門作品賞受賞)

京都の山間の村に生きる人々の生活を1年に渡って描き、ベルリン映画祭エンカウンター部門の最優秀賞を受賞した作品。

写真家のエドストロムと批評家出身のウィンターの共同監督。大半の出演者は実際に村に住む人々だが、加瀬亮、本木雅弘が出演している。


第21回東京フィルメックス
期間 : 2020年10月30日(金) ~ 11月7日(土)(全9日間)+11月22日(日)
会場 :TOHOシネマズ シャンテ 10/30(金)〜11/5(木)
ヒューマントラストシネマ有楽町 10/30(金)〜11/5(木) *レイトショー
有楽町朝日ホール 10/30(金) – 10/31(土)、11/6(金)- 11/7(土)+11/22(日)
アンスティチュ・フランセ東京 11/5(木) – 11/6(金)
アテネ・フランセ文化センター 11/6(金)

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