感謝祭に集まった機能不全家族の悲喜こもごも『ザ・ヒューマンズ』
トニー賞受賞の名作舞台『ザ・ヒューマンズ』の劇作家ステファン・カラム自らがメガホンを取り、完全映画化!狭いアパートの中を巧みに使いながら、演技達者なアンサンブル・キャストの才能を結集、演技合戦も見もののヒューマンドラマ。
Story:
舞台はニューヨーク、ロア・マンハッタンにあるエリック・ブレイク(リチャード・ジェンキンス)の娘ブリジッド(ビーニー・フェルドスタイン)と恋人リチャード(スティーヴン・ユァン)が暮らすアパート。
サンクスギビング・デーを祝うために3世代のブレイク家の家族、エリックとその妻デアドラ(ジェイン・ハウディシェル)、ブリジッドの姉妹エイミー(エイミー・シューマー)、エリックの母モモ(ジューン・スキッブ)がブリジッドとリチャードの部屋に一同に会することとなる。
美味しい夕飯を食べながら楽しく語らう夕食会のハズであったが、会話は、人生への不安、病気、老い、お金の話、宗教、はてはホラーな出来事まで、話しづらい不穏な話題が次から次へと出てくる始末。
一見、どこにでもいる家族の夕食風景だが、機能不全を起こしている人間たちの愛と相克のドラマとなってゆく・・・。
Behind The Inside:
トニー賞演劇部門・4部門受賞の名作舞台を完全映像化!
2016年度・第70回トニー賞において、レバノン系アメリカ人、劇作家ステファン・カラムによる原作舞台『ザ・ヒューマンズ』は4部門を見事、受賞している。
- 作品賞
- 助演男優賞:リード・バーニー
- 助演女優賞:ジェイン・ハウディシェル
- 装置デザイン賞:デヴィッド・ジン
再会した現代の家族の機能不全ぶりを鋭くもシニカルな笑いの中に見事、ストーリーとして形を作った劇作家ステファン・カラムにとっての鮮烈な映画監督デビュー作となった。
そして、トニー賞助演女優賞を受賞したジェイン・ハウディシェルが映画版にも同じ役で出演を果たしている。
『ザ・ヒューマンズ/The Humans(原題)』(2021年・アメリカ・1時間48分)
監督:
ステファン・カラム
出演:
リチャード・ジェンキンス、ジェイン・ハウディシェル、エイミー・シューマー、ビーニー・フェルドスタイン、スティーヴン・ユァン、ジューン・スキッブ
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