逃走車は何と⁉︎ 搬送中の救急車‼︎ ノン・ストップ逃走アクション『アンビュランス』
マイケル・ベイ監督による3年ぶりの最新作は、話題のデンマーク映画のハリウッド・リメイク作品。単純な銀行強盗の計画が崩れ、自分達が撃った瀕死の警官を乗せた救急車で決死の逃走を試みる兄弟のロサンゼルス大激走の行く末はいかに!?
Story:
アメリカ、ロサンゼルス。
元軍人のウィル・シャープ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーンⅡ)は、妻の手術資金23万ドルを工面するため、血の繋がらない兄弟ダニー・シャープ(ジェイク・ギレンホール)に相談を持ちかける。
そこでダニーが提案したのは、銀行から3200万ドルを強奪するという驚くべきプランだった!
銀行強盗を実行に移すが、簡単なハズだった計画は無残にも崩れ、警察に追われることになる二人。
逃走の末、たまたま乗り込んだ救急車には、あろうことか、ウィルに撃たれて瀕死の重症を負った警官と救急救命士のキャム・トンプソン(エイザ・ゴンザレス)が乗っていたのだ。
警察に全面包囲されながら、逃走する救急車。
決死の覚悟の強盗犯と瀕死の警察官、そして、その命を救おうと必死に救命処置を施す救命士の4人の運命を乗せ、救急車は大混乱となったロサンゼルス市街を激走してゆく・・・。
はたしてウィルとダニーは逃げおおせるか、それとも・・・!?
本作はマイケル・ベイ監督にとって、『6アンダーグラウンド』(2019年)以来、3年ぶりの監督作となり、デンマーク映画『25ミニッツ』(2005年)のハリウッド・リメイクとなる。
Behind The Inside:
デンマーク映画のハリウッド・リメイクは3本目のジェイク・ギレンホール
デンマーク製映画のハリウッド・リメイクに出演するのは、『マイ・ブラザー』(2009年)、『THE GUILTY ギルティ』(2021年)に続き、本作で3回目となるジェイク・ギレンホール。何故か⁉️ デンマークづいているジェイク。その理由を本人に尋ねてみたいものである。
Must Point:
狭い救急車内のシーンは、マイケル・ベイからカメラを奪い、ジェイクが撮っていた⁉️
場合によっては自らカメラを持ち、撮影も行うハリウッドの数少ない映画監督の一人であるマイケル・ベイは、狭い救急車の中で演出しながら撮影をしていた際、途中からジェイク・ギレンホールにカメラを奪われ、大半の車内シーンはジェイクが撮影していたという仰天エピソードがある。
出演している俳優がカメラを持ち、その本編に続きを撮影するということは、ほぼ起こりえないことであり、共演のヤーヤ・アブドゥル=マティーンⅡもただただ驚いたそうだ。
ジェイクは、過去にも主演作『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年)でこっそり撮影をしており、狭いロケーションなどで自分が撮った方が上手く撮れると判断するとついカメラマンを買って出てしまうのかもしれない。
姉妹である女優のマギーも話題作『ロスト・ドーター』(2021年)で、名実共に監督デビューし、血は争えないということなのだろうか・・・。
ジェイクは、怪作『ナイトクローラー』(2014年)で、病的なまでにビデオカメラで事件を追うパパラッチのフリージャーナリストを嬉々として演じており、その姿を想起させる風変わりなエピソードと言える。
『アンビュランス/Ambulance』(2022年・アメリカ・2時間16分)
監督:
マイケル・ベイ
出演:
ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マティーンⅡ、エイザ・ゴンザレス、ギャレット・ディラハント、デヴァン・ロング、ホセ・パブロ・カンティージョ、ケイリー・トラン、ジェイミー・マクブライド 他
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