オフィシャル・シークレット
50万人もの民間人の犠牲者を出したイラク侵攻を阻止するため、国際的なスパイ活動を告発した勇気ある一人の英国諜報職員。実話に基づく衝撃のポリティカル・スリラー
英国の政府通信本部GCHQで働くキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)は、米国の国家安全保障局NSAがイラク侵攻を強行するため、国連安全保障理事会のメンバーに対するスパイ活動を指示することを知る。
強い憤りを感じたキャサリンは英国『オブザーバー』紙にリークし、その一件は一面を飾ったが告発も虚しくイラク侵攻は開始され、キャサリンは起訴される。
キャサリンの無実を信じて、人権派弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)が立ち上がった。
はたして彼女は、有罪となるのか、無実を勝ち取るのか? 戦争を回避するためにとった勇気ある内部告発者への裁判の行方は?
イラク侵攻とは、2003年3月20日から始まったイラク戦争(第二次湾岸戦争とも呼ばれている)のことであり、アメリカ合衆国が主体となり、イギリス、オーストラリア、ポーランドの有志連合によってイラク武装解除問題の大量破壊兵器保持における進展義務違反を理由とする『イラクの自由作戦』の名の下にイラクへと侵攻した軍事介入のこと。
アメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュにより、大規模戦闘終結宣言が発せられたが、大量破壊兵器を発見することはなかった。イラン国内の治安は悪化し、さらに戦闘は続いた。
7年後の2010年8月31日、米・バラク・オバマ大統領により、イラクの自由作戦の終了宣言と新たにイラク国内の治安維持のため、新しい夜明け作戦が始まった。
2011年12月14日、米軍の完全撤収により、バラク・オバマ大統領はイラク戦争の終結を宣言。
多国籍軍の兵士約3万人が戦死し、約50万人もの民間人が犠牲になったと云われています。
『オフィシャル・シークレット』(2019年・イギリス・アメリカ・スイス・中国・1時間52分)
監督:ギャヴィン・フッド
出演:キーラ・ナイトレイ、マット・スミス、マシュー・グード、レイフ・ファインズ
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