エドワード・シザーハンズのフロリダの家がミュージアムに!
ジョニー・デップ主演、映像の奇術師ティム・バートン監督が創り上げた両手がハサミの純真無垢な心を持つ人造人間の少年と少女の心の交流を描いたファンタジー映画『シザーハンズ』。本作で実際に撮影に使われたフロリダの家がシザーハンズ・ミュージアム「シザーランド」になっていた!
名オカルト俳優ヴィンセント・プライス演じる老発明家を失い、屋敷で一人孤独に暮らす少年エドワード・シザーハンズ(ジョニー・デップ)。
ある日、飛び込みセールスに訪れた化粧品セールスの女性ペグ(ダイアン・ウィ―スト)が一人孤独に暮らす彼のことを気の毒に思い、自宅に連れ帰ったことからペグの娘キム(ウィノナ・ライダー)との暗雲がたれこむほのかな恋物語が始まる・・・。
心優しい人造人間の少年と少女との哀しくもハートウォーミングな永遠の愛の物語『シザーハンズ』(1990年)
シザーハンズ (字幕版)
「シザーランド」というミュージアムの誕生
映画『シザーハンズ』の撮影地は、フロリダ州のタンパ近郊の街、デイドシティ、ウェスリーチャペル、ラッツなど、全て現存する家から撮影許可を得て使われました。
劇中、ペグとキム母娘が暮らし、後にシザーハンズも一緒に暮らすことになる家は、2020年にジョーイとシャロン・ロカッツィ夫妻によって23万ドルで購入されました。
そして、その家は全世界のシザーハンズ・ファンに向けて「シザーランド」と名付け、シザーハンズに関してのメモラビアを集めて収蔵したミュージアムとして2021年に開館。(入場無料:事前予約制)official_scissorland
オフィシャル・インスタグラムには、多くの来場者が楽しんでいる様子が伝わってきます。
ゴス系が好きな人たちも集まってきている印象。
official scissorland オフィシャル・インスタグラムより
フロリダへ行く機会があれば、是非、立ち寄ってみたい映画の名所の誕生です。
『シザーハンズ』伝説はまだ続く・・・
ティム・バートンは『シザーハンズ2』のパイロット版のようなショートムービーをTVでお披露目
監督のティム・バートンの子供時代は人と接するのが苦手で生き辛かったと云われています。そんな幼少時を反映したファンタジー映画の不朽の名作『シザーハンズ』の続編を撮りたいとバートン監督は望んでおり、いつの日か実現する日が訪れることを願いたいです。
また『ビートルジュース2』製作がアナウンスされ、第1作目誕生から33年後にマイケル・キートンが再びビートルジュース役を演じることになりました。
このタイミングで『シザーハンズ』の続編への布石ともとれるショートムービーのようなTV CMが公開されました。
このパイロット版のようなコマーシャルをティモシー・シャラメを主演に据え、優しさとユーモアに溢れたショート・ムービーとして仕上げています。
2021年の米・スーパーボウル中継中に流れるTV CMとして、新型キャデラックの自動運転車のTV広告として作られたのは、エドワード・シザーハンズの息子であり、両手がハサミのために高校生活で苦労をしている心優しき青年エドガー(ティモシー・シャラメ)と彼を見守る母・キム(ウィノナ・ライダー)の母と息子の物語。
彼ら親子の心温まる日常とラストでキャデラックの最新車両の自動運転により、タッチするだけで動き出す車のお陰でエドガーの生活が便利で楽しくなるというオチで描かれています。
このTV CM製作で注目すべき点は、やはりプライベートで色々あったウィノナ・ライダーがアメリカ国民がもっとも視聴する人気のテレビ中継中に放映される広告に出演を果たしていることでしょう。
エドガー役のティモシーはティム・バートン映画を観て育ち、大ファンを公言しているし、ウィノナのことを現代でいえばシアーシャ・ローナンを引き合いに出し、90年代、多くの若者を魅了したアメリカン・スウィートハートの代表的女優だと絶賛しています。ウィノナもティモシーのことをユニークで心優しい素敵な青年と褒めたたえています。
ジョニー・デップが演じたエドワード・シザーハンズとキムとの間にできた息子エドガーを演じたティモシーに関しては、これ以上の最高のキャスティングはあり得ないと映画ファン、そして映画業界人からも絶賛の嵐で、ティム・バートン自身も大満足のハズ!
『シザーハンズ2』製作のアナウンスを待ちたいところです。
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