絶対!泊まってはいけない民泊ホラー『バーバリアン/Barbarian(原題)』
どこにでもあるごく普通の質素で可愛らしい見た目の民泊に宿泊したことから、予想もつかないおぞましい恐怖が待ち受ける超感覚派民泊ホラー!
Story:
雨が降りしきる晩、テス(ジョージナ・キャンベル)は転職の面接のために訪れたデトロイトのとある街、バーバリー通り476番地の民泊のドアを開けようとするが、何故か施錠されていた。
ドアをノックすると家の中からキース(ビル・スカルスガルド)が現れる。
宿泊施設は予約の手違いでダブル・ブッキングされており、キースがすでに宿泊していたのだ。
事情を話すと親切そうなキースはテスと民泊をシェアしてもいいと言い、部屋を譲ってくれたのだが、深夜、寝静まると突然ドアが開く音や足音が聞こえ、テスは不安に怯える。
キースなのか?それとも他に何かがいるのか・・・。
テスは偶然に地下室への階段を見つけ、さらに奥へと繋がる通路を見つけるのだが、そこには決して見てはならないものが潜んでいたのだった・・・。
Behind The Inside:
Airbnbの文字を並べ替えたかのようなタイトル”Barbarian”
世界で流通している民泊サービスの代表格Airbnbの文字を並べ替えたアナグラムかのような印象を与えるタイトルのBarbarianだが、この民泊の住所、バーバリー通り476番地=Barbary street 476とは、西ローマ帝国が476年に侵入してきた蛮族によって、滅ぼされたことも暗に意味しているとか。
Under The Film:
クレッガー監督の友人ジョーダン・ピールからの影響が色濃い予想を覆す展開のストーリー
9月の公開から間もない本作は、ホラーファンのみならず、映画批評家筋からもすでに非常に高い評価を得ている。
それもそのはずでアカデミー賞脚本賞を受賞した『ゲット・アウト』(2017年)や『アス』(2019年)、最近作では『NOPE/ノープ』(2022年)など人種差別の問題を巧みに取り入れた新世代ホラーを作り出してきているコメディアンであり、映画監督のジョーダン・ピールと本作監督のザック・クレッガーは友人関係であり、脚本構想から執筆中、さらに撮影後の仮編集フッテージを見せ、相談し続けたという話がある。
シニカルな笑いや底知れぬ恐怖、予想もつかない展開など、ツイストの効いた本作のストーリー構成はどうやら鬼才ジョーダン・ピールからの影響が色濃いらしい。
『バーバリアン/Barbarian』(2022年・アメリカ・1時間42分)
監督:
ザック・クレッガー
出演:
ジョージナ・キャンベル、ビル・スカルスガルド、ジャスティン・ロング、マシュー・パトリック・デイビス、リチャード・ブレイク、ジェームズ・バトラー、ケイト・ボスワース、サラ・パクストン、カート・ブローノーラー、ソフィー・ソレンセン、J・R・エスポジト 他
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