
一頭のロバの目を通して見た、ヨーロッパのありのままの姿『イオ』
ロベール・ブレッソンの名作『バルタザールどこへ行く』に触発され、ポーランドが生んだ巨匠イエジー・スコリモフスキが描く一頭のロバ、イオの感傷的な旅路

Story:
灰色のロバ、イオの目を通して、現代ヨーロッパ社会の有り様を見つめてゆく。
純朴なイオは、行き当たりばったりの旅の道中、良い人にも悪い人間にも出会い、その旅路は生きることの喜びや、また悲劇的な痛みをも伴う。
Behind The Inside:
ロベール・ブレッソンの名作『バルタザールどこへ行く』に触発された作品
ロベール・ブレッソン監督作『バルタザールどこへ行く』(1966年)にインスパイアされて、本作は、制作された。
24歳の時にロマン・ポランスキー監督作『水の中のナイフ』の脚本を執筆し、ヴェニス映画祭で批評家連盟賞を受賞後、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた時代の寵児であり、現在84歳となった監督イエジー・スコリモフスキは、世界3大映画祭全てで受賞歴のあるポーランドが生んだ名匠の中の名匠である。
また映画俳優としても活動しており、ティム・バートン監督作『マーズ・アタック』(1996年)、デイビット・クローネンバーグ監督作『イースタン・プロミス』(2007年)、『アベンジャーズ』(2012年)に出演している。
Awards:
- 第95回アカデミー賞・ノミネート:国際長編映画賞(ポーランド選出)
- 第75回カンヌ国際映画祭:コンペティション部門・審査員賞・イエジー・スコリモフスキ、サウンドトラック賞(最優秀作曲家賞)パヴェウ・ムィキェティン
- ニューヨーク映画批評家協会賞:最優秀外国映画
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー:今年の5本の外国映画
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:撮影賞・マイカル・ディメック
『イオ/EO(原題)』(2022年・ポーランド・イタリア・1時間26分)
監督:
イエジー・スコリモフスキ
出演:
サンドラ・ドージマルスカ、イザベル・ユペール、ロレンツォ・ズルゾロ、マテウシュ・コシチュキェヴィチ 、サヴェリオ・ファッブリ、トマシズ・オーギャナック
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