チャドウィック・ボーズマン亡きあと、その熱き想いは継承される『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』
惜しまれながら若くして逝去した国王ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンの代役は立てずに作られた続編。
国王を失い悲しみに暮れるワガンダの人々の前に新たな脅威が現れる。そして、ティ・チャラの熱き想いを未来に繋げる強力なキャラクターも登場!MCUフェーズ4を締めくくる最高の一作!
Story:
国王ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を失い、深い失意に包まれるワガンダ。
先代の王であったティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母、ラモンダ(アンジェラ・バセット)が王座に就き、悲しみを乗り越え、新たな一歩をワガンダの民と踏み出そうとしていた。
だが、そんな時、予想もしなかった大いなる脅威が迫ってくるのだった。
Behind The Inside:
タイトル・ロールの主役が不在という最も試練のある映画作り
1作目の『ブラックパンサー』(2018年)の監督ライアン・クーグラーが続投することとなったが、本作の製作はクーグラー監督自身の人生で最も試練のある映画作りだったそうで、続編製作が決定した以降、2020年に主役の国王ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが若くして病により逝去し、映画の関係者も代役を立てるのか、どうするのか?続編の方向性が見えない状態が暫くの間、続いていたという。
チャドウィックの実弟のデリック・ボーズマンは、ブラックパンサーが兄の死と共に劇中で引退するのは、きっと兄は望んではいないといった趣旨のコメントをしており、何らかの形でこのままブラックパンサーの活躍をスクリーンで引き続き見せることを望んでいるようだ。
タイトルがブラックパンサーであるのにブラックパンサー役を演じる人物は表面上はキャストされてはおらず、チャドウィックが俳優として築いてきたレジェンドを大切に考え、デジタル合成等の技術で故人のイメージを使って再度スクリーンに登場するといったことはせずに、本作は作られたという。
だが、ブラックパンサーらしきキャラクターは登場し、アイアンマンの継承者とされているアイアンハートに扮する天才少女リリ・ウィリアムス(ドミニク・ソーン)も敵と立ち向かうべくワガンダの味方として登場するからには、ブラックパンサーの継承者も登場することは間違いない。
それは誰になるのか?は本編を観てのお楽しみだ。
Awards:
- 第95回アカデミー賞・ノミネート:助演女優賞・アンジェラ・バセット、視覚効果賞・ジェフリー・ボウマン、クレイグ・ハマック、R・クリストファー・ホワイト、ダニエル・サディック、衣装デザイン賞・ルース・E・カーター、メイクアップ&ヘアデザイン賞・キャミール・フレンド、ジョエル・ハーロウ、歌曲賞・”Lift Me Up” タームズ、リアナ、ライアン・クーグラー、ルドウィグ・ゴランソン
- ゴールデングローブ賞:助演女優賞・アンジェラ・バセット
- クリティクス・チョイス賞:助演女優賞・アンジェラ・バセット、衣装デザイン賞・ルース・E・カーター
『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー/Black Panther: Wakanda Forever』(2022年・アメリカ・2時間41分)
監督:
ライアン・クーグラー
出演:
アンジェラ・バセット、レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、マーティン・フリーマン、ドミニク・ソーン、ウィンストン・デューク、テノッチ・ウエルタ、ダナイ・グリラ 他
© Marvel Studios 2022
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【更新】2023年2月14日