巨匠スピルバーグが伝説のミュージカルをリメイク『ウエスト・サイド・ストーリー』
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が8年前から温め続けたニューヨーク、ウエスト・サイドで暮らす移民の若者同士の報われない禁断の恋、「ロミオとジュリエット」をモチーフにした不朽の名作ミュージカルを大胆に再映像化!
Story:
時は1950年代、多くの移民が集まるニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイド。
貧窮や差別に抗いながら移民ごとに結束しグループを作り、若者たちは夢を追いかけ成功を渇望していた。
だが各グループは反目し合い、その対立は日増しに激化していた。
ある日、プエルトリコ系移民で構成されるシャークスのリーダーを兄に持つマリア(レイチェル・ゼグラー)は、対抗するヨーロッパ系移民のグループ、ジェッツのリーダー、トニー(アンセル・エルゴート)と出会い、一瞬で恋に落ちる。
異なる移民同士の一線を越えたトニーとマリアの禁断の愛の力は周囲の人々を巻き込み、それぞれの運命の歯車を大きく狂わせ始める・・・。
Behind The Inside:
初めてのミュージカル映画を手がけたスピルバーグ監督は何故、伝説的な名作ミュージカルを選んだのか?
1980年代に一度だけ半自伝的なミュージカル映画『リール・トゥ・リール(原題)』を作ろうと試みたことがあるスピルバーグ監督だったが、それは映画化されることはなく、本作で念願のミュージカル映画のメガホンをとった。
スピルバーグは、どんな題材でミュージカル映画を作ったらよいのか、長年に渡って構想してきたという。
そして、10歳の頃、聴いた思い出の名盤『ウエスト・サイド物語』のサントラの調べが頭の中から消えることはなかったという。
現代に『ウエスト・サイド物語』を蘇らせるには、どう演出したらよいのか? 移民同士のグループ間の争いといった表現も当時と時代を経た今とでは大分、様相が違い、そうした点にも注意を払いながら演出していったという。
無事、完成した本作は、2020年に103歳で天国へと旅立った実父アーノルド・スピルバーグに捧げられている。
本作では、スピルバーグにとってなくてはならない盟友の音楽家ジョン・ウィリアムズが本作の音楽コンサルタントとして参加している。実はウィリアムズ氏は、『ウエスト・サイド物語』(1961年)のサントラで、ピアノソロを演奏しているという繋がりがある。
Awards:
- AFIアウォード:今年の映画賞
- シカゴ・インディー・批評家賞:編集賞・マイケル・カーン、サラ・ブローシャー
- コロンバス映画批評家協会:編集賞・マイケル・カーン、サラ・ブローシャー
- ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- デトロイト映画批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- フロリダ映画批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- ジョージア映画批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- ゴールデン・グロ―ブ賞:作品賞、主演女優賞・レイチェル・ゼグラー、助演女優賞・アリアナ・デボーズ(全てミュージカル・コメディ部門)
- ラスベガス映画批評家協会賞:監督賞・スティーブン・スピルバーグ、助演女優賞・アリアナ・デボーズ、撮影賞・ヤヌス・カミンスキー、編集賞・マイケル・カーン、サラ・ブローシャー、美術賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー:トップ・フィルムズ選出、助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- ニューメキシコ映画批評家:作品賞、監督賞・スティーブン・スピルバーグ、編集賞・マイケル・カーン、サラ・ブローシャー、プロダクション・デザイン賞・アダム・ストックハウゼン
- ニューヨーク映画批評家協会賞:撮影賞・ヤヌス・カミンスキー
- ノース・テキサス映画批評家協会:新人俳優賞・レイチェル・ゼグラー
- オンライン女性批評家協会:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- フェニックス批評協会:助演男優賞・マイク・ファイスト
- ポートランド批評家協会賞:助演女優賞・アリアナ・デボーズ
- サンタバーバラ国際映画祭:ヴァ―チュオーソ(技巧派)賞・アリアナ・デボーズ
- ユタ映画批評家協会賞:編集賞・マイケル・カーン、サラ・ブローシャー
『ウエスト・サイド・ストーリー/West Side Story』(2021年・アメリカ・2時間36分)
監督:
スティーブン・スピルバーグ
出演:
アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、マイク・ファイスト、デヴィッド・アルヴァレス、リタ・モレノ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、コリー・ストール、アイリス・メナス 他
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.