L.AをN.Yの状態にしたくない 新型コロナに挑む人道主義の活動家ショーン・ペン
「絶対にCOVID-20には来てほしくない、何としてでも19で終わらせなければ!」とショーンは力強く云う。
代表作『ミスティック・リバー』(’03)、『ミルク』(’08)でアカデミー主演男優賞を2度受賞している演技派俳優であり映画監督でもあるショーン・ペンは、今アメリカで蔓延し続けている新型コロナウィルスとの闘いに捨て身で挑んでいる。
31万人以上の死者という未曾有の被害をもたらしたハイチ地震で自ら現地に飛び込んでの人道支援活動に始まり、アメリカがハリケーンが襲った時にもノースカロライナ、フロリダでの救援活動等、マドンナとの結婚に始まった破天荒な私生活とは裏腹に近年は人道主義の活動家として広く知られてきた。
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サンタモニカ生まれのショーンは、地元ロサンゼルス市及びロサンゼルス・カウンティの消防署とタッグを組み、自身が設立した災害時の人道支援のためのNGO組織CORE(Community Organized Relief Effort)の全勢力を傾けて新型コロナへの対策を始めた。
無料のドライブスルーPCR検査所の設置と運営
消防署から訓練を受けたCOREのボランティアスタッフによるドライブスルー方式のPCR検査場の運営を3月30日からスタートした。検査費は無料。現在L.A.、マリブ、ナパ、アトランタ等に設置し、L.A.カウンティだけで約30,000人ほどを検査してきた。
ボランティアメンバーの一人として、物資を運ぶショーン・ペン
「60才になるので感染した際のリスクは高まる。こんなことはやるべきではないのだけれど…」と指示するだけでなく、ショーンは自ら率先して検査現場に立ち、検査に訪れる人々を助けている。
彼が映画の中で演じている人物よりもリアルなショーンは、スターであることを超えてもっと大きな存在に見える。
前妻ロビン・ライトとの間にもうけた息子と娘も検査を手伝い、32才年下の恋人で、名優グレタ・スカッキとビンセント・ドノフリオを両親に持つレイラ・ジョージ(代表作『移動都市モータル・エンジン』(’18))も検査の手伝いをしている。
レイラ・ジョージのインスタグラムアカウントでもCOREの人道支援へのボランティア参加を呼び掛けている
「我々が行っているドライブスルー方式のPCR検査は、新しいビジネスを興しているということではなく、とにかく早く他の人たちでもこんなことが出来るという具体的な例を作ろうとしているに過ぎない」
「あと何人PCR検査に来てくれれば、再び以前のように人々の経済活動のリスタートに繋いでいけるのか?それをやり遂げるには自分の俳優と監督業の収入ではまかないきれないと思う」とショーンは述べている。
非営利市民団体 CORE(Community Organized Relief Effort)では
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