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ウエスタンとゴシックホラーのミクスチャー怪奇小説『ホークライン家の怪物』映像化を進めるヨルゴス・ランティモス監督に強力な助っ人現る!

オリヴィア・コールマンにアカデミー賞主演女優賞をもたらした『女王陛下のお気に入り』(2018)の成功によって、数本の映画化企画を進めているギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督。その中の1本、ウェスタン・ゴシックホラー『ホークライン家の怪物』映像化に『女王陛下のお気に入り』の脚本家トニー・マクナマラが参加することとなった。これで美しくカットされた宝石のような完璧なストーリーが約束されたようなもの。

自分の家の地下に何か得体の知れない怪物が潜んでいると感じた15歳の少女は、怪物退治のために二人のガンマンを雇う。西部劇の舞台に怪物を登場させるという奇妙なゴシックホラー小説『ホークライン家の怪物』は、ビート世代の詩人リチャード・ブローティガンが映画化を目論みジャンル小説として書き上げた作品。

『チャンス』の名匠ハル・アシュビー監督が数年かけて映画化を推し進めたが、ブローティガン自ら書いた脚本とアシュビーの意見が合わず、断念した。当時の主演俳優の候補は、ジャック・ニコルソン、ダスティン・ホフマン、ハリー・ディーン・スタントン、ジェフ・ブリッジスといった豪華な面々。

その後、時代は移り変わり、ティム・バートン監督がジャック・ニコルソン、クリント・イーストウッドを主演に据え、再び映画化の話が進んだが、イーストウッドが抜け、ニコルソンも降り、ティム・バートンも企画から離れ、2度目の映画化の話は頓挫した。

そして2019年、ニューリージェンシーが映画化権を買い取ってからヨルゴス・ランティモス監督が参加、3度目の映画化は急速に立ち上がり始めた。はたして3度目の正直となるのか? フィルム撮影にもこだわり続けるランティモス監督によるウェスタン・ゴシックホラー映画の完成の日を首を長くして待ち続けたい。

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