
ポーランドの名匠アグニェシュカ・ホランドが暴く狂った嘘『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
大国ソ連の偽りの繁栄をスクープすべく単身ウクライナへと乗り込む勇気ある記者の想像を絶する苦難の旅路を描く衝撃の実話。

有能な英国人記者ガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)は、世界恐慌が吹き荒れる中、ソ連だけが繁栄を謳歌しているというのはスターリンが作った真っ赤な嘘なのではないか?と疑い始める。
真実を突き止めるため、モスクワからウクライナへ向かう列車へと単身飛び乗ったガレスが凍てつく大地で目の当たりにした驚愕の事実とは⁈
監督は、ポーランドが生んだ名匠アグニェシュカ・ホランド。レオナルド・ディ・カプリオ主演の『太陽と月に背いて』でその名を知った映画ファンも多いはず。
ベルリン映画祭公式上映でのレッドカーペット、画面左:ジェームズ・ノートン、画面中央:アグニェシュカ・ホランド監督、画面右:ピーター・サースガード
次期007役という噂もある記者ガレス役を演じるジェームズ・ノートンと今年72歳となるポーランド、ワルシャワ生まれの監督アグニェシュカ・ホランド(『太陽と月に背いて』『ソハの地下水道』)
フェイクニュースや真実の在処、マスコミの腐敗、臆病な政府、人々の無関心と今も昔も変わりはなく、真実に立ち向かう人々が少なくなってきている現代でこそ是非、観て欲しい
監督アグニェシュカ・ホランド
Must Point:

本篇中、記者ガレスが取材で使用しているカメラは、Model-Ⅲaと呼ばれるカメラか、その時代に生産されたヴィンテージ・ライカなのではないか?と劇中で使用されたカメラを特定しようと映画本編に貸し出したカメラ店まで探したりとヴィンテージ・カメラ好きの間ではちょっとしたカメラ好きあるあるな話題となっている。
Awards:
- 米・パームスプリングス国際映画祭: 観客賞
- オーストラリア・ポーリッシュ・フィルム・フェスティバル:ベスト・フィルム賞(ゴールデン・カンガルー/ゴールデン・ライオン) / ベスト・プロダクションデザイン賞 /
『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(2019年・ポーランド・ウクライナ・イギリス・1時58分)
監督:アグニェシュカ・ホランド
出演:ジェームズ・ノートン、ヴァネッサ・カービー、ピーター・サースガード
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2020年8月14日(金)新宿武蔵野館・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開‼
【更新】2021年2月15日