アメリカン・ドリームを信じて移住した韓国人家族の苦闘の日々を描いたパワフルな家族愛の物語『ミナリ』
アーカンソー州の荒地で農業を始めた韓国人移民の家族、理不尽な運命に翻弄されながらも立ち直り、生き抜く様を真摯に活写していく。
1980年代、アメリカン・ドリームがまだあった時代。
農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)はアメリカはアーカンソー州の荒地に妻のモニカ(ハン・イェリ)、しっかり者の長女アン(ノエル・チョー)、心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッド(アラン・S・キム)と共に引っ越してきた。
まもなく 毒舌で破天荒な祖母ソンジャ(ユン・ヨジョン)も加わり、家族は賑やかに暮らしてゆく。
自然の猛威により水が干上がり作物は売れず、追い詰められた一家に思いもしない事態が立ち上がる。
「ミナリ」とは、韓国の芹( セリ のこと、水辺に育ち、独特の香りと歯ごたえに特徴があるが、2度目の収穫のほうがおいしいとされている。成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちが込められたタイトルとなっている。
Must Point:
1978年生まれの監督のリー・アイザック・チョンは、韓国人移民の出身、アーカンソー州の農家で成長し、イェール大学でエコロジーを学んだ後、メディカル・スクールでの勉強を捨て、映画製作を学ぶため、ユタ大学に編入し、美術学修士を取得する。デビュー作は、2007年のカンヌ国際映画祭で上映され絶賛される。
次回作は、新海誠監督『君の名は。』のハリウッド・リメイク版
Awards:
- 第93回アカデミー賞:助演女優賞・ユン・ヨジョン
- 第93回アカデミー賞ノミネート:作品賞、監督賞・リー・アイザック・チョン、主演男優賞・スティーヴン・ユァン、脚本賞、作曲賞
- サンダンス映画祭:観客賞、審査員特別賞 受賞
- デンバー国際映画祭:最優秀俳優賞(スティーヴン・ユァン)、観客賞 受賞
- ボストン映画批評家協会賞:助演女優賞(ユン・ヨジョン)、作曲賞 受賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演女優賞(ユン・ヨジョン)
- 第78回ゴールデン・グローブ賞:外国語映画賞
『ミナリ』2021年3月19日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)
『ミナリ』(2020年・アメリカ・1時間55分)
監督:
リー・アイザック・チョン
出演:
スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ノエル・チョー、アラン・S・キム、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、スコット・ヘイズ
© A24,Pland B & Handy Kara
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【更新】2021年5月8日