真の自由を求め続けた父の波乱の生涯『あなたと過ごした日に』
1970年代、麻薬カルテルが台頭するコロンビアの「メデジン」、
自由を声高に謳う、医師である父の波乱の人生をその息子が見つめ続けた感動の物語
Story:
父と同じ名を持つエクトルは、5姉妹に囲まれた唯一の男子として深い愛情を注がれて育つ。
公衆衛生が専門の大学教授である父、エクトル・アバド・ゴメス博士(ハビエル・カマラ)の家庭は寛容と愛の心を育む教育により、活気と創造性に満ち溢れていた。
そんな中、姉妹の一人が恐ろしい病魔に冒される。
それをきっかけに、悲しみと怒りに突き動かされたアバド・ゴメス博士は、政治活動にのめり込んでいき、エクトルら家族の日常も次第に変化していく。
分断されたメデジンの社会では、テロが多発し、自由を信奉する博士の声を封じようと準軍事組織の動きが加速していくが、家族の心配をよそにメデジン市長選への出馬を決意する・・・。
Behind The Inside:
良識と民主主義、そして平和共存を求めた人、エクトル・アバド・ゴメス
本作の原作は、エクトル・アバド・ゴメス博士を父に持つエクトル・アバド・ファシオリンセが父、ゴメス博士の波乱万丈の生涯を息子の視点から綴った回想録で世界的ベストセラー小説となった「父の思い出/El olvido que seremos(原題)」
公衆衛生専門家であり、健康医学の専門家のコロンビア人、エクトル・アバド・ゴメスは人権擁護家でもあった。
政治家、民主主義者、ジャーナリスト、作家、エッセイスト、人類学者、社会学者と様々な顔を持ち、新聞、雑誌へ多彩なテーマに関する多くの寄稿をしている。
Awards:
- 第92回アカデミー賞:国際長編映画賞・コロンビア代表
- 第73回カンヌ国際映画祭:コンペティション部門上映作品
- ゴヤ賞:最優秀イベロアメリカ(コロンビア)作品賞
- プラティーノ賞:作品賞、監督賞・フェルナンド・トルエバ、最優秀男優賞・ハビエル・カマラ、脚本賞・デヴィッド・トルエバ、最優秀アート・ディレクター賞・ディエゴ・ロペス
『あなたと過ごした日に/Memories of My Father』(2020年・コロンビア・2時間16分)
監督:
フェルナンド・トルエバ
出演:
ハビエル・カマラ、ニコラス・レイズ・カノ、フアン・パブロ・ウレゴ、パトリシア・タマヨ、マリア・テレサ・バレート、ラウラ・ロンド―ニョ、エリザベス・ミノッタ、カミ・セア、ルシアナ・エチェベリ、カミラ・サラテ、ウィット・スティルマン 他
© 2020 Dago Garcia Producciones S.A.S.