誰にでも一回はある仮病、もしそれが重篤な仮病だったとしたら… サイコロジカル・スリラー『ホワイト・ライ/White Lie(原題)』
癌を患っていると嘘をつき、SNSで拡散して寄付を募った女子学生の気軽な嘘から始まって行きついた顛末とは…
学園の注目を集め人気者となりたかった女子大生ケイティ(ケイシー・ロール)
彼女は自分が皮膚癌だと嘘をつき、治療費を得るためと偽り、頭を丸刈りにしSNSで拡散しながら寄付金を集め始めた。
病気に罹って困っている学生のための奨学金を得るために書類を偽造し、愛する周囲の者たちの気持ちも踏みにじってゆく。
はじめは誰も傷つかない軽い嘘だったものが嘘の上に更に嘘の上塗りを塗り続け、傷口を更に広げていき、決して引き返すことのできない収拾のつかない事態へと彼女は堕ちてゆく。
誰でも一度ぐらい、仮病を装ったことがあるかもしれない。
このストーリーは、監督のヨナ・ルイス、カルバン・トーマスがカナダで実際に起きたこうした仮病に関する興味深い小さな事件を集めて、ストーリーとして書き上げた。
気軽についた嘘がSNSや現代の急激に広まる情報伝搬力によって広まり、時には取返しのつかないことになる危険性を孕んでいるということをこの映画は伝えている。
Awards:
- マイアミ映画祭:最優秀作品賞
- フィラデルフィア映画祭:ベスト・パフォーマンス・ケイシー・ロール
- ヴァンクーバー映画批評サークル:最優秀脚本賞・ヨナ・ルイス、カルバン・トーマス、最優秀助演女優賞・アンバー・アンダーソン
『ホワイト・ライ/White Lie(原題)』(2019年・カナダ・1時間36分)
監督:
ヨナ・ルイス、カルバン・トーマス
出演:
ケイシー・ロール、アンバー・アンダーソン、マーティン・ドノヴァン、トーマス・オラジード、コナー・ジェサップ、シャロン・ルイス、クリスティン・ホーム 他
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