1980年代から生息し、52ヘルツという特異な高音域の周波数で鳴く鯨。
地球上でたった一頭しか存在しないことから”世界でもっとも孤独な鯨”と呼ばれる正体不明の謎の鯨を追う海洋ドキュメンタリー
Story:
「世界でもっとも孤独な鯨」と呼ばれる、52ヘルツというクジラとしては高音域の周波数の鳴き声を発する一頭の鯨に巡り合うため世界中を航海しながらカメラを回し続けたドキュメンタリー。
52ヘルツのクジラとは、1980年代から様々な場所で観測されてきた、非常に珍しい高周波数で鳴く世界で唯一の個体の鯨のことである。
この特異な鳴き声の生き物は他にいないため「世界でもっとも孤独な鯨」 と呼ばれている。
1989年に初めて52ヘルツのクジラの鳴き声を聴きとったアメリカ、ウッズホール海洋研究所の科学者によると、鯨は、奇形種か、シロナガスクジラと他の種の混血だと推定されているが、真実はいまだ海の底にある。
1992年に冷戦時代が終焉し、アメリカ海軍が対潜水艦水中音響監視システムの機密を一部解除したことにより、 ウッズホール海洋研究所がその技術を流用することで、このクジラの声を毎年観測できるようになり、生息地マップも作成された。
52ヘルツのクジラの生息地は広く、8月から12月の間は太平洋におり、その後は北アリューシャン諸島からアラスカ、そして南カルフォルニアの沿岸まで、一日30キロから70キロの速度で年間で最長約1万キロメートルを今も遊泳し続けている。
Behind The Inside:
エコロジストでもあるレオナルド・ディカプリオが5万ドルの制作資金を寄付
本作の製作資金は、クラウドファンドのキックスターターの呼びかけで一部調達し、エコロジー関連の活動に熱心なレオナルド・ディカプリオが本作のドキュメンタリー製作に賛同し、5万ドルを寄付している。
『ザ・ロンリエスト・ホエール:ザ・サーチ・フォー 52/The Loneliest Whale: The Search for 52(原題)』(2021 年・アメリカ・1時間36分)
監督:
ジョシュア・ゼーマン
出演:
ケイト・ミクッチ、 ジョシュア・ゼーマン
© 2020 Bleecker Street Media LLC. / Elevation Pictures Corp. All Rights Reserved.
2021年7月9日 全米公開‼
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【更新】2023年1月15日