母を救おうと過去に遡ったフラッシュだったが、時空を歪めてしまったため、かつてスーパーマンが倒した宿敵ゾッド将軍が蘇ってしまう。
フラッシュはもう一人の自分と二人のバットマン、そしてスーパーガールと共に、現代を滅亡させんがため、大軍が時空を超え攻めてくる未曾有の危機に立ち向かう。
Story:
亜光速で移動できる能力を持つ地上最速のスピードスター、フラッシュ/バリー・アレン(エズラ・ミラー)は、母ノラ(マリベル・ベルドゥ)を殺した罪で服役中の父ヘンリー(ロン・リビングストン)の冤罪を晴らすべく、時間を過去へと遡る。
ところが母を救って過去を書き換えてしまったため、時空に歪みが生じ、以前スーパーマンが倒したゾッド将軍(マイケル・シャノン)が蘇ってしまう。
バリーは若い頃の自分と、バットマン/ブルース・ウェイン(マイケル・キートン、ベン・アフレック)、そしてスーパーガール(サッシャ・カジェ)の力を借りて、大軍を率いて現代を滅亡させるべく攻めてくるゾッド将軍と戦うことになる。
Behind The Inside:
『ダークナイト』以来の最高評価だったテスト試写会
本作の監督候補として、実に錚々たる面々の名が挙がっていた。
バリー・アレン役にライアン・レイノルズという案とセットで監督はデヴィッド・S・ゴイヤー、そして『グリーン・ランタン』のグレッグ・バーランティ。
本作か『アクアマン』と問われ、『アクアマン』演出を選んだジェームズ・ワンや、ロバート・ゼメキス、サム・ライミ、『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン、『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブ。
だが最終的にホラー映画で名を上げたアンディ・ムスキエティが監督に選ばれた。
本作はアンディ・ムスキエティにとって、初の非ホラー映画となった。
作品の評判は上々のようで2022年にまだ編集途中の未完成作品のテスト試写会を行ったところ、過去に最高スコアを出した『ダークナイト』(2008年)以来の高評価を得られ、気をよくしたワーナー映画は、予定通りに劇場公開を進めたという。
フラッシュ/バリー・アレン役は、エズラ・ミラーに決まる前は、ブラッドリー・クーパー、クリス・パイン、ライアン・クワンテン、マシュー・フォックス、スコット・ポーターらが、候補者であった。
本作のDCユニバース化の目玉キャラとも言えるバットマンは、マイケル・キートンとベン・アフレックの二人のバットマン/ルース・ウェインが登場する。
映画の公開時期で71歳のマイケル・キートンは最高齢のバットマン役となり、ティム・バートン監督作『バットマン・リターンズ』(1992年)の懐かしい流麗な車体デザインのバット・モービルが久しぶりにスクリーンにカムバックする。
もう一人のバットマンを演じるベン・アフレックにとって、本作は4度目であり、最後のバットマン役となると言われている。
誰もが気になるであろうもう一人のブルース・ウェイン、バットマンを過去バットマン単独映画で3度演じた記録保持者であるクリスチャン・ベールとは水面下での話し合いは進んでいる模様だが、ベール版バットマン3作品のタイムラインがDCユニバースに登場するのかどうかは、監督のクリストファー・ノーランのお墨付きがあるかどうかにかかっているそうである。
『ザ・フラッシュ/The Flash』(2023年・アメリカ・2時間24分)
監督:
アンディ・ムスキエティ
出演:
エズラ・ミラー、サッシャ・カジェ、ベン・アフレック、マイケル・キートン、マイケル・シャノン、アンチュ・トラウェ、マリベル・ベルドゥ、ロン・リビングストン、キアシー・クレモンズ、ニコラス・ケイジ 他
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