オン・ザ・ロック
まるでニューヨークが舞台のイタリアン・コメディを観ているかのような軽快な親子愛の物語
ニューヨークで暮らすローラ(ラシダ・ジョーンズ)は夫ディーン(マーロン・ウェイアンズ)が残業で帰宅が遅くなることで夫の不貞を疑い始める。
自由気ままに生きるプレイボーイで金持ちの父親(ビル・マーレイ)に相談を持ち掛けると面白がった父は二人で調査しようと言い出し、父娘で探偵よろしくニューヨークの街を徘徊することとなる。
夫を尾行する内に父と娘との間にあったわだかまりや微妙な思いは次第に解れていくのだった。
Must Point:
A24とApple TV+の栄えあるパートナーシップ第1号作品にして、監督のソフィア・コッポラとビル・マーレイの3度目のタッグ(『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)、『A Very Murray Christmas』(2015年))となる。
また主演のラシダ・ジョーンズはソフィア・コッポラが『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)の製作前、よりよい脚本とするために行ったスクリプト・ワークショップを学生を交えて行った際、後にスカーレット・ヨハンソンが演じることとなる『ロスト~』のシャーロット役を務めている。
運命の巡り合わせか17年後にソフィアの作品に主演し、しかもビル・マーレイとも共演することとなった。
『オン・ザ・ロック』(2020年・アメリカ・1時間37分)
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ、他
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