生きることの意味とあがないの旅路『クライ・マッチョ』
クリント・イーストウッド監督・主演で描く、かつて名ロデオ・ライダーだった最晩年にさしかかった男と、少年の心温まる交流を通して生きることの大切な意味を問いかけてゆくヒューマン・ストーリー。
Story:
1978年、アメリカ南西部、かつてはスター・ロデオ・ライダーとして、その名を轟かせた男、マイク・マイロ( クリント・イーストウッド )
離婚と大きな事故を経て、年老いた現在は競争馬の種付けと調教で生計を立てている。
ある日、元雇い主( ドワイト・ヨアカム )の依頼でメキシコシティでアルコール依存症の母と暮らす息子ラフォ( エドゥアルド・ミネット )をテキサスの父の元へ連れ戻す誘拐まがいの仕事を5万ドルで請け負う。
マイクはメキシコのラフォを訪ねるも、当初ラフォは嫌がっていたが、マイクの説得によりテキサスの父の元へ行くことに。
そこから、マイクとラフォ、そしてラフォが可愛がっている闘鶏のマッチョという、2人と1羽のテキサスへの旅が始まる。
ちなみに「マッチョ」とは、「男らしい、タフ」などの意。
タイトルの『クライ・マッチョ』とは、「マッチョ、鳴け!」という意味と「男らしく泣け」のダブルミーニングだと思われる。
年代も環境も違う、出会うはずのなかった2人が旅を通して絆を深め、生きることの意味や明日への希望を見出してゆく、人生への問いかけを秘めた感動のストーリー。
Behind The Inside:
クリント・イーストウッド監督・主演で描くベストセラー小説の完全映画化!
原作は、N. リチャード・ナッシュ作の小説、くたびれ切った老年のロデオ・ライダーの最後の大見せ場となる心の旅路を描く。
Cry Macho: A Novel
Must Point:
原作発刊後、30年の間に過去2度の映画化が挫折
1976年出版の原作を元に『ジョーズ』(1975年)で名を馳せたロイ・シャイダー主演で1991年に映画化案が練られたが、まもなく頓挫し、その後、2011年にアーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア知事の任期を終えた後、映画復帰作の1本として2度目の映画化が企画されたが、これもほどなく立ち消えた。
それから30年もの月日が経過し、この間にロイ・シャイダーは他界。
そして運命の巡り合わせか、最も高齢のクリント・イーストウッドの元へと本作はやってきたこととなる。
過去の栄光を演じることのできる名優と謳われる演者は世界中に大勢いても、通ってきた人生へのあがないと明日への希望を表現できる俳優はなかなかいないということなのかもしれません。
ウエスタン、そして、サスペンス・アクションから人の心の機微を描く名作映画を作り続けてきた名匠クリント・イーストウッド、彼ほど長い映画人としてのキャリアを持つ人は、世界中を見回してもそうそういるものではありません。
これで最期の作品とはならないことを祈りつつ、本作の日本公開を心待ちにしたいと思います。
長年イーストウッド作品を支え続けた片腕ともいえる製作者であり、監督のロバート・ロレンツの最新作はこちら!
リーアム・ニーソン主演!孤独なガンマンと幼い子供の決死の逃避行!『 ザ・マークスマン/The Marksman(原題)』
『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)
『クライ・マッチョ/Cry Macho(原題)』(2021年・アメリカ)
監督:
クリント・イーストウッド
出演:
クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ドワイト・ヨアカム、ナタリア・トラヴェン、フェルナンダ・ウレホラ、オラシオ・ガルシア・ロハス、アレクサンドラ・ラディ、ポール・リンカーン・アラヨ、ブリトニー・ラトレッジ 他
© 2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年1月14日 全国公開‼
VOIDセレクト: クリント・イーストウッド監督・主演映画おすすめ
More To Read:
リーアム・ニーソン主演!孤独なガンマンと幼い子供の決死の逃避行!『 ザ・マークスマン/The Marksman(原題)』
心優しき83歳の新人スパイ、セルヒオが潜入したのは老人ホーム!彼がそこで出会った真実とは?『83歳のやさしいスパイ』
3大レジェンド豪華競演‼ハリウッド内幕物お達者コメディ『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』
【更新】2022年1月10日