前作『エスター』(2009年)の前日譚となる本作は、第1作で大いなる謎であったエストニアの孤児エスターがいかにして、大陸を渡り、アメリカ裕福な家庭の娘に成りすませられたのか?
その謎を解き明かしてゆく。そして、本作でも多くの犠牲者がエスターに血祭りにあげられてゆく
Story:
エストニアの孤児リーナ・クラマー(イザベル・ファーマン)は、成長ホルモンの異常で実年齢が31歳であるのに見た目は9歳児のままであった。
リーナは孤児院から抜け出し、海を渡ってエスターと名乗り、何食わぬ顔でアメリカで裕福な家庭、オルブライト家の娘に成りすます。
やがて、母トリシア(ジュリア・スタイルズ)は、娘エスターの様子に疑念を抱き始めるのだった。
死に物狂いで家族を守るトリシアと偽の娘エスター、血みどろの全面対決の行方は?
Behind The Inside:
大ヒット作から11年後の再映画化にも関わらず主人公を演じきったイザベル・ファーマンの怪演!
前作『エスター』(2009年)から11年も経過して製作された続編は、あの狂気の少女エスターの謎めいた前日譚を描く。
エストニアの孤児が如何にして孤児院を抜け出し、アメリカへと渡って行ったのか?前作が残した大いなる謎を紐解いてゆく本作でもエスター役を撮影当時23歳であったイザベル・ファーマンが演じている。
第1作の時はイザベルは撮影中に11歳になり、その彼女が30代前半の女性を演じたことを考えると本作で23歳のイザベルが31歳を演じるのは逆に容易かったと言える。
だが、第2作目で23歳のイザベルが9歳児を演じるのには無理があり、そこは一部デジタル処理が施され、1作目のエスターの容姿に似せる努力が成されたという。
このようなことはあまり聞いたこともなく、演者としては非常に興味深い稀な経験をしたと言える。
ある意味、これがエスター・サーガの最大の見せ場なのかもしれない。
『エスター ファースト・キル/Orphan: First Kill』(2022年・アメリカ・カナダ・1時間39分)
監督:
ウィリアム・ブレント・ベル
出演:
イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロシフ・サザーランド、ヒロ・カナガワ、マシュー・フィンラン、サマンサ・ウォークス 、デイビット・ブラウン 他
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