アイスランドの牧場で静かなる恐怖が広がってゆく牧歌的家畜ホラー『ラム』
A24製作、子宝に恵まれない羊飼いの夫婦にある日、大自然からの贈り物が届けられる・・・。“それ”は、牧羊で生計を立ててきたことへの呪いか、それとも羊たちからの愛情あふれるギフトなのか?
神のみぞ知りえること。憑かれたようにして、 “それ” を育てる夫婦だったが、次第にその歪な愛情は静かな牧場に謎めいた波紋を広げてゆくのだった・・・。
Story:
アイスランドの人里離れた牧場でたった2人で暮らす羊飼いの夫婦マリア(ノオミ・ラパス)とイングヴァール(ヒルミル・スナイル ・グズナソン )
ある日、彼らの羊小屋で一匹の羊が生まれるのだが、いつもとは様子が違っていた・・・。
マリアとイングヴァールは、大自然が招いた驚くべき産物(=頭は羊で身体は人間)を人目を避けてこっそりと育て続ける。
それは、羊で生計を立ててきた夫婦への呪いか、それとも子宝に恵まれなかった夫婦に対する羊たちからの贈り物なのか・・・。
静かな田舎の牧場で巻き起こる牧歌的な家畜ホラーの幕が開く。
Behind The Inside:
ハリウッドの格言“子供と動物を一つの作品で撮ってはならない!”を実現したホラー・ファンタジー
古くからハリウッドでは、“子供と動物を一本の映画の中で扱うととんでもなく手間がかかるので絶対止めるべし!”という格言があるが、本作では、それをいとも容易くこなしている。
それもそのはずで、本作の監督は特殊効果のスタッフとして第一線の現場で活躍してきた実績を持つ。
監督は、『トゥモロー・ウォー』(2021年)や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)で特殊効果班の一人であったヴァルディマー・ヨハンソンで、これが長編監督デビュー作となる。
監督ヴァルディマー・ヨハンソンは、この一種異様な“羊人間”誕生の物語を一冊のスクラップ・ブックに様々なアイデア・ソースを切り貼ってまとめて、作品に練り上げたという。
一体、どんなアイデア帳なのか?
是非、中身を見てみたいものだ。
Awards:
- 第74回カンヌ国際映画祭:ある視点部門・オリジナル視点賞
『ラム/Lamb(原題)』(2021年・アイスランド・スウェーデン・ポーランド・1時間46分)
監督:
ヴァルディマー・ヨハンソン
出演:
ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、イングヴァール・エッゲルト・シグルズソン
© 2021 A24 Films. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月8日 全米公開‼
VOIDセレクト: ノオミ・ラパスおすすめ
More To Read:
世界的に有名な特異な銀行強盗事件を映画化‼人質が犯人の仲間に⁈『ストックホルム・ケース』
どの遺体にも物語がある…『ザ・モーチュアリー・コレクション(原題)』