小説家の映画、The Novelist's Film、ホン・サンス、イ・ヘヨン、キム・ミニ、パク・ミソ、ソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、キ・ジュボン、チョ・ユニ、ハ・ソングク、イ・ユンミ、キム・シハ、新しい出会いと人生第二章の幕開け、ホン・サンス映画の顔である女優キム・ミニと前作『あなたの顔の前に』(2021年)のイ・ヘヨンが女優と短編映画を撮ろうとする小説家として共演する。 邁進してきた道で成功を収めつつも心に悩みを抱えて生きてきた二人の女性の出会いを軸に友人たちとのふれあいと人生の新たなページが捲られる時に感じられる清々しい心のざわつきのひとときを描く。、多作の人、ホン・サンス監督、第72回ベルリン国際映画祭:銀熊賞(審査員大賞)

新しい出会いと人生第二章の幕開け『小説家の映画』

ホン・サンス映画の顔である女優キム・ミニと前作『あなたの顔の前に』(2021年)のイ・ヘヨンが女優と短編映画を撮ろうとする小説家として共演する。

邁進してきた道で成功を収めつつも心に悩みを抱えて生きてきた二人の女性の出会いを軸に、友人たちとのふれあいと、人生の新たなページが捲られる時に感じる清々しい心のざわめきのひとときを描く。

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Story:

小説家のジュニ(イ・ヘヨン)は、長らく連絡が途絶えていた後輩が経営している本屋を訪れた。

そこでジュニは映画監督とその妻に偶然出くわした後、第一線を退いたという人気女優のギルス(キム・ミニ)と出会う。

ギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主演に映画を撮りたいと申し入れる。

再び本屋を訪ねた二人を待っていたのは友人たちとの酒席であった。

思いがけない映画作りの提案にざわついた心持ちの二人であったが、ギルスは思いのほか酔ってしまい、酔い潰れてしまうのだった。


Behind The Inside:

多作の人、ホン・サンス監督

非常にミニマルなストーリー設定と映像スタイルで脚本、撮影、編集までを一人でこなす韓国を代表する唯一無二のスタイルを持つ映画監督ホン・サンス。

マーティン・スコセッシ監督は、ホン・サンス作品を評して「はじめは何のことだか判然としないが、徐々にオレンジの皮が捲れてゆくように話が展開してゆく」と述べている。

見知った俳優陣、いつものメンツで、特に大きなドラマのない監督にとって身近な世界を小さな宇宙としつつ、自らビデオカメラを回し時に過激なズームワークをアクセントに織り交ぜながら、コメディ・ドラマなのか、ドキュメンタリーなのか、即興劇なのか、まるで映画というものを拒否するかのようにシンプルに活写する。

たわいもないセリフとセリフの間に人生の大事な機微が垣間見えてくる。

ホン・サンス映画は製作され続け、今年もベルリンで上映され、そしてカンヌでの最新作の上映が待たれる。

作り続ければ作り続けるほど、ホン・サンスの宇宙は確立されてゆくし、拡張し続けるモダンな映画というものとは、遠い未来から振り返れば、”クラシック”とも呼べるような全く相容れない魂のようなものだけが醸成され続けるので、観ることを止めることなど到底できないのだ。


『小説家の映画』予告編/2023年6月30日(金)公開

小説家と女優、彼女たちの第二章。 名匠ホン・サンス監督日本公開最新作 『小説家の映画』2023年6月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国順次公開 ■オフィシャルサイト ​http://mimosafilms.com/hongsangsoo/ ■Twitter https://twitter.com/hongsangsoo_JP ■Facebook https://www.facebook.com/hongsangsooJP ■Instagram https://www.instagram.com/mimosafilms/ ベルリン国際映画祭 銀熊賞3年連続受賞の快挙 『逃げた女』(2020 監督賞)『イントロダクション』(2021 脚本賞)『小説家の映画』(2022 審査員大賞) 「私たち、一緒に映画を作りませんか?」 小説家と女優、ふたりの女性の幸福なめぐり合わせが生んだ、とっておきの映画体験 キム・ミニ 『逃げた女』×イ・ヘヨン 『あなたの顔の前に』 迷いを抱えながら、人生の新たな可能性に向かって共に歩み出す女性たちの友愛と連帯の物語 監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス 出演:イ・へヨン、キム・ミニ、ソ・ヨンファ、パク・ミソ、クォン・ヘヒョ、 チョ・ユニ、ハ・ソングク、キ・ジュボン、イ・ユンミ、キム・シハ 2022年/韓国/韓国語/92分/モノクロ・カラー/1.78:1/モノラル 原題:소설가의 영화 英題:The Novelist’s Film 字幕:根本理恵 配給:ミモザフィルムズ © 2022 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED

『小説家の映画』予告編

Awards:

  • 第72回ベルリン国際映画祭:銀熊賞(審査員大賞)

小説家の映画(字幕版)

小説家と女優、彼女たちの第二章。長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ねる。ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は …


『小説家の映画/The Novelist’s Film』(2022年・韓国・1時間32分)
監督:
ホン・サンス
出演:
イ・ヘヨン、キム・ミニ、パク・ミソ、ソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、キ・ジュボン、チョ・ユニ、ハ・ソングク、イ・ユンミ、キム・シハ 他
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Reels:

気まぐれな唇(字幕版)

気晴らしに先輩の元を訪ねた俳優ギョンス(キム・サンギョン)。そこで美しいダンサー、ミョンスク(イェ・ジウォン)を紹介され、酔った2人は1晩を共に過す。彼女と別れたギョンスはプサン行きの列車の中で、魅力的な女性ソニョン(チュ・サンミ)と出会う。


夜の浜辺でひとり(字幕版)

ハンブルクと江陵(カンヌン)を舞台に、不倫スキャンダルで異国に逃げてきたヒロインの不安や葛藤を繊細な筆致で綴る。既婚男性との不倫が暴かれ、逃げるようにドイツのハンブルクにやって来た女優のヨンヒ。会いに来ると言っていた恋人を半信半疑のまま待ち続けるが…。その後帰国したヨンヒは、東海岸の都市、江陵(カンヌン)を訪れ、昔なじみと再会して旧交を温めるが…。(C)2017 Jeonwonsa …


逃げた女(字幕版)

ガミ(キム・ミニ)は、5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中に、ソウル郊外の3人の女友だちを訪ねる。バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン、そして偶然再会した旧友ウジン。行く先々で、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返すガミ。穏やかで親密な会話の中に隠された女たちの本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、ガ…


それから(字幕版)

評論家としても活躍する小さな出版社の社長ボンワンは、妻から浮気を疑われていた。そして実際に一人だけの社員チャンスクと不倫していた。しかしチャンスクは会社を辞めてしまい、後釜にアルムが採用される。すると初出勤早々、いきなり会社に乗り込んできたボンワンの妻に浮気相手と誤解され殴られてしまうアルムだったが…。(C)2017 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS …


正しい日 間違えた日(字幕版)

特別講義をするために水原(スウォン)を訪れた映画監督のハム・チュンス。スタッフのミスで1日早く着いてしまい、街を散策することに。すると魅力的な女性ユン・ヒジョンと出会い、絵を描いているという彼女のアトリエまでやって来るチュンスだったが…。(C)2015 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.


自由が丘で(字幕版)

想いをよせる年上の韓国人女性を追いかけて、スーツケースひとつでソウルへのやってきた男、モリ。しかし、彼女は見つからず、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探してソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男と仲良くなり、毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬を見つけたことで、カフェ〈自由が丘〉のオーナーと急接近。ワインを飲んでなんだか良いムードに。…


アバンチュールはパリで(字幕版)

妻をソウルに残し一人パリを訪れた画家のソンナム。パリの日々を怠惰に過ごす彼の目の前に、ある太陽のように溌刺とした魅力を放つ画学生ユジョンが現れる。妻を気にかけながらもソンナムはユジョンに心奪われてしまう。直球で思いをぶつけるソンナムに対して最初はそっけないユジョンだったが-。”恋の街”フランス・パリを舞台に、お互いの気持ちをカードのように見せあいながら男と女が繰り広げるかけひきが、ウィットに…


クレアのカメラ(字幕版)

出張に来ていた映画会社の社員マニは、女社長から突然の解雇を言い渡され途方に暮れる。カンヌの街で時間を持て余していた彼女は、ポラロイドカメラを手に観光している風変わりな女性クレアと出会い、親しくなっていく。その一方でクレアは韓国の映画監督とも知り合うのだったが…。(C)2017 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED.


女は男の未来だ(字幕版)

大学で美術講師をしているムノは、ソウル市内に妻と子供と一緒に一戸建ての家に暮らしている。初雪が降った日、アメリカ留学から戻ってきたばかりの学生時代の先輩で、今では映画監督をしているホンジュンと久しぶりに再会する。昼間から2人は中華料理店で酒を酌み交わし、思い出話に花を咲かせていた。しばらく飲むうち、ひとりの女の話で盛り上がる。名前はソナ──7年前、2人が付き合い関係を持った女である。2人はソ…


Reload:

ベルリン国際映画祭・銀熊賞を受賞した名匠ホン・サンス監督最新作『逃げた女』第21回東京フィルメックスにて特別招待作品として初上映!

モラトリアムな時期をさまよう青春紀行『イントロダクション』 – VOID

名匠ホン・サンスによる『逃げる女』の青年版ともいえるモラトリアムな青春を漂う未熟な青年ヨンホに起こる3つの再会と抱擁をモノクロームの映像の中で叙情豊かに描いてゆく

元女優の心の旅路『あなたの顔の前に』 – VOID

突然、母国に帰国した元女優の心の底にあるもの・・・。思い出の地を訪ね歩きながら、彼女が見出すこととは?

女は、何から逃げたのか。ひとりになって見えてきたものとは?『逃げた女』

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