
カンヌで大絶賛されたサイモン・レックス主演!ショーン・ベイカー監督最新作!『レッド・ロケット』
『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカー監督最新作は、落ちぶれたポルノ俳優が故郷に帰って、一波乱を巻き起こすオトナの傑作コメディ!

Story:
マイキー・セーバー(サイモン・レックス )は、いつまで経っても成功できないうだつの上がらないポルノ俳優。
ある日、生まれ故郷テキサスの小さな街へと帰郷する。
そこには、別居状態の妻と義理の母がおり、また街の全ての住民は皆マイキーのことが大嫌いで、街へ戻ることなどもってのほかという状況だった。
疎まれながらも家族と暮らすマイキーだったが、そこにドーナツ屋で働く魅力的なレジ係の娘、ストロベリー(スザンナ・ソン)と運命的に出逢ってしまう。
街の住民を全員敵に回しても、ハートに火が点いたマイキーのどうしようもない恋心は暴走してゆく・・・。
Behind The Inside:
本人に会ったこともないのに主演をオファーし、快諾を得、傑作が出来上がるという稀有な映画作り
監督のショーン・ベーカーは、5年前からサイモン・レックスという元ポルノ俳優に目をつけていたが、2020年の10月23日に電話をかけるまでは会ったこともなかった。
だがショーンは、サイモンに電話をするとたった5分でオーディション用の映像を送ってこさせて、出演の相談を始めた。
そして、ショーンがサイモンに3日後にはテキサスのガルベストンで撮影を始めると告げると、飛行機で行くことで起きる隔離期間を避けるため、機転を利かせたサイモンは車で現地へと向かった。
サイモンがガルベストンに到着した時には、長い台詞も全て頭に入っていたという。
監督のショーン・ベイカーは、セックス・ワーカーの地位を改善することを映画作りの目標の一つとして掲げていて、若い頃、性産業に関りを持ったことがあるサイモン・レックスは、それに賛同し出演を即座に決めたようだ。
ちなみに撮影が終了するまでサイモンは、自分のエージェントには出演していることを報告していない。
Must Point:
本作は16ミリ・フィルム撮影という凝りよう
『タンジェリン』(2015年)でiPhoneで全編撮影したことが大きな話題となったが、本作は、16ミリ・フィルムのザラついたイメージを巧く使って、映像世界を作り上げている。
本年度のカンヌ国際映画祭では、パルム・ドールの候補作の一つであり、主演のサイモン・レックスのエネルギーほとばしる熱演は批評家からも大絶賛された。
Awards:
- ドゥービル映画祭:批評家賞、審査員賞・ショーン・ベイカー
- ミドルバーグ映画祭:アンサンブルキャスト・スポットライト賞・サイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・ソン、ブリトニー・ロドリゲス
『レッド・ロケット/Red Rocket』(2021年・アメリカ・2時間8分)
監督:
ショーン・ベイカー
出演:
サイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・ソン 他
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