大きな瞳が特徴のユーモラスな猫の絵で有名な画家、ルイス・ウェイン。人気を極めながらも彼の幸せな時は短かった・・・一風変わった画家の波乱に満ちた生涯を描く
Story:
19世紀後半、イギリス。
6人兄弟の長兄として生まれたルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は若くして父を亡くし、彼が母親や姉妹達の生活費を稼がなければならなかった。
フリーの画家として雑誌の挿絵で動物がや風景画などを描いて収入を得ていたが、妹の家庭教師をしていた自分よりも10歳年上のエミリー・リチャードソン(クレア・フォイ)と結婚したことから彼の作風も変わってゆく。
当時のイギリスでは彼らの結婚はその年齢差からやや問題視されるものだったが、ウェインとエミリーは愛しあっており、彼女と共に飼い始めた仔猫のピーターをモデルにウェインは多数の猫のイラストを描き始める。
だが妻のエミリーは癌に冒されており、結婚してわずか3年でこの世を去ってしまう。
悲しみに暮れるウェインを慰めたのはエミリーと共に可愛がっていた猫のピーターだった。
ウェインが描く人間味を帯び、ユーモラスで風刺に満ちた猫達はたちまち人気を博し、彼は一躍時の人となるが、彼自身にも暗い影が忍び寄ってきていた・・・。
Behind The Inside:
俳優であり、類まれな映像センスを持つ監督ウィリアム・シャープ
監督のウィリアム・シャープ は 俳優であり、脚本と監督もこなすマルチな才能に恵まれたロンドン生まれの日系イギリス人。
ダークコメディ 『フラワーズ/Flowers(原題)』(TV シリーズ)で、出演もしながら、監督を担当。
本作 『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ/The Electrical Life of Louis Wain(原題)』の世界観にも連なるその類まれな映像センスの片鱗を観ることができる。
Must Point:
H・G・ウェルズは猫の世界の創造を称賛
かのH・G・ウェルズにも「彼は自身の猫をつくりあげ、猫のスタイル、社会、世界そのものを創造した」と称賛されたルイス・ウェイン。
にも関わらず、彼の生涯は苦難の多いものだった。
本作では彼の絵の変遷、愛らしい猫達とともに猫の画家ルイス・ウェインの真実の姿を描く。
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ/The Electrical Life of Louis Wain(原題)』(2021年・イギリス・1時間51分)
監督:
ウィリアム・シャープ(福田知盛)
出演:
ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、ドロシー・アトキンソン、リチャード・アイオアディ、ジェイミー・デメトリウ、ソフィア・ディ・マルティノー、ジェームス・エーレス 他
© 2021 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
2022年12月1日 TOHOシネマズ シャンテ 他 全国公開‼︎
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【更新】2022年11月7日