「レント」の原作者ジョナサン・ラーソンを描いたエモーショナルな伝記物語『チック、チック…ブーン!』
大ヒット・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」「ハミルトン」などの原作者として作詞や作曲なども手がけるリン=マヌエル・ミランダの監督デビュー作!「レント」の原作者ジョナサン・ラーソン役に挑んだアンドリュー・ガーフィールドの迫真の演技が見もの。
Story:
1990年、ニューヨーク。
キッチン・カフェのウェイターで日銭を稼ぐ青年ジョナサン・ラーソン(アンドリュー・ガーフィールド)は、自分の才能を信じ、ミュージカルの作曲家として成功する夢を抱いている。
もうすぐ30歳目前のジョナサンは日々、焦りを募らせてゆくが・・・。
夢を諦め定職に就く友人、病に倒れる者、そして意中の恋人もまた仕事のため、彼の元を離れようとしていたのだった。
周囲の環境も刻々と変化してゆく中、最高の作品を作りたい一心のジョナサンだけは追われるようにして前に進むことに専念していくのだった。
Behind The Inside:
本作を観る前に映画『RENT/レント』(2005年)は必ず観るべき!
何故なら、本作の様々なシーンや設定ポイントで『RENT/レント』とダブってくるからだ。
またブロードウェイ・ミュージカルのスタークラスの俳優や舞台版『RENT/レント』、『ハミルトン』といった舞台のスターたちが本作中のミュージカル・シーンで競演するという何とも贅沢なキャスティングとなっている。
そして、俳優でもある監督のリン=マニュエル・ミランダ自らもカメオ出演しているのだ。
Must Point:
アンドリュー・ガーフィールドは、歌唱未経験だった・・・⁉
本作の中で、見事な歌唱を披露しているアンドリュー・ガーフィールドだが、本作に出る前は、歌えなかったという。
2018年にリバイバル公演されたブロードウェイ・ミュージカル「エンジェルズ・イン・アメリカ」でのアンドリューのパフォーマンスを観た監督のリン=マニュエル・ミランダが一目ぼれして、ジョナサン・ラーソン役を依頼したという。
しかし、この時は、ミランダ監督は、アンドリューが歌えないことは知らなかったそうだ。
役が決まってからアンドリューは一年間かけて熱心に歌唱レッスンに励んだという。
本編中の歌唱シーンは、全てアンドリュー本人が歌っている。
その成果がこの素晴らしいパフォーマンスであり、オスカーの主演男優賞ノミネーションへと繋がった。
Awards:
- 第94回アカデミー賞:主演男優賞(ノミネート)、編集賞(ノミネート)
- ゴールデングローブ賞:最優秀主演男優賞(映画ミュージカル&コメディ部門)・アンドリュー・ガーフィールド
- AFIアワード:今年の映画賞
- アトランタ映画批評家協会賞:新人監督賞・リン=マニュエル・ミランダ
- カプリ・ハリウッド:マスター・オブ・コメディ賞・アンドリュー・ガーフィールド
- シカゴ・インディー批評家賞:最優秀主演男優賞・アンドリュー・ガーフィールド
- セントラル・フロリダ批評家協会賞:最優秀主演男優賞・アンドリュー・ガーフィールド
- デトロイト映画批評家協会賞:最優秀監督賞・リン=マニュエル・ミランダ
- ディスカッシング映画批評家協会賞:最優秀映画俳優賞・アンドリュー・ガーフィールド
- ハワイ映画批評家協会賞:新人監督賞・リン=マニュエル・ミランダ
- ミュージックシティ映画批評家協会賞:ベスト・ミュージック・フィルム賞
- オンライン女性映画批評家協会賞:最優秀主演男優賞・アンドリュー・ガーフィールド
- パーム・スプリングス国際映画祭:最優秀主演男優賞・アンドリュー・ガーフィールド
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞:最優秀主演男優賞・アンドリュー・ガーフィールド、編集賞・マイロン・カーステン、アンドリュー・ウェイスブラム
『チック、チック…ブーン!/tick, tick…BOOM!』(2021年・アメリカ・1時間55分)
監督:
リン=マニュエル・ミランダ
出演:
アンドリュー・ガーフィールド、アレクサンドラ・シップ、ロビン・デ・ヘスス、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジョシュア・ヘンリー、ジョナサン・マーク・シャーマン、ミカエラ・アントニア・ジェ・ロドリゲス、ベン・リーヴァイ・ロス、ジュディス・ライト、ブラッドリー・ウィットフォード、ローラ・ベナンティ 他
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