
ミレニアル世代の男女の愛の在り方『パリ13区』
アジア系移民が多く暮らすパリの中でも現代的な再開発地区である13区、そこで暮らす男女の赤裸々なライフスタイルをモノクローム映像で描き出す。

Story:
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリー(ルーシー・チャン)のもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユ(マキタ・サンバ)が訪れる。
二人は即セックスする仲になるものの、ルームメイト以上の関係になることはない。
同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラ(ノエミ・メルラン)は、年下のクラスメートに溶け込めずにいた。
金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティーに参加した夜をきっかけに、元ポルノスターでカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)のアンバー・スウィート(ジェニー・ベス)本人と勘違いされ、学内中の冷やかしの対象となってしまう。
大学を追われたノラは、教師を辞めて一時的に不動産会社に勤めるカミーユの同僚となり、魅惑的な3人の女性と1人の男性の物語がつながっていく。
Behind The Inside:
原作はアメリカの人気グラフィック・ノヴェリスト、エイドリアン・コミネ
原作は、自意識に囚われがちなジェネレーションX世代の代弁者とも称されるアメリカのグラフィック・ノヴェリスト、エイドリアン・コミネによる短編集『キリング・アンド・ダイング』を元に監督のジャック・オディアール、『燃ゆる女の肖像』(2019年)の監督セリーヌ・シアマ、脚本家レア・ミシウスにより新たな物語として紡ぎ上げられた。
マキタ・サンバが演じた高校教師カミーユというキャラクターだけは、原作には存在せず、新たに作り出された。
イラストレーターとしても活躍するエイドリアンは、「ニューヨーカー」、「エスクァイア」、「ローリング・ストーン」といった一流誌でイラストも担当。
また日本のファッション・ブランド、ビームス発刊の文芸誌「インザシティ」の表紙を創刊以来、描き続けている。
Awards:
- 第74回カンヌ国際映画祭:最優秀作曲賞・ローン
- シカゴ国際映画祭:スペシャル・メンション(アウトルック・コンペティション部門)・ジャック・オディアール
- ハンブルグ映画祭:最優秀商業映画(アートシネマ賞)・ジャック・オディアール
- セビーリャ・ヨーロピアン映画祭:最優秀女優賞・ルーシー・チャン
『パリ13区/Paris, 13th District』(2021年・フランス・1時間45分)
監督:
ジャック・オディアール
出演:
ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス 他
© ShannaBesson © PAGE 114 – France 2 Cinema
2022年4月22日 全国順次公開‼
映画『パリ13区』公式サイト
つながるのは簡単なのに愛し合うのはむずかしい。ジャック・オディアール×セリーヌ・シアマ×レア・ミシウスが描くミレニアル世代4人の男女が織りなす”新しいパリ”の物語。4月22日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
VOIDセレクト: ジャック・オディアールおすすめ
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