過激なパロディ動画で人気を呼んだオーストラリアのYouTuber、フィリッポウ兄弟。初の長編映画監督作は、サンダンス映画祭上映後にA24とユニバーサル映画の間で米配給権利の奪い合いになったほどホットな話題の恐怖映画。
ミステリアスな剥製の手を使って、若者グループが半ば冗談で始めた降霊会。
ふざけてエスカレートしてゆく内にやがて血も凍るグロテスクな恐怖に襲われるモダン・ホラー!
Story:
母を亡くしたミア(ソフィー・ワイルド)は、母の命日にいつもとは違うことをしてみようと思いたつ。
切り取られた人間の手を防腐処理したミステリアスな剥製を使って、死後の世界と交信することを思いついた若者グループのことを知るミア。
母と交信できるのならとミアは彼らが行なっているインチキくさい降霊会にボランティアで被験者として参加する。
テーブルに置かれた手を握りしめ、「話しかけて」といういう言葉を合図にミアに何者かが憑依し、目の前には、グロテスクな超常現象の視界が開けてくるのだった。
面白半分で始めた降霊会は徐々にエスカレートし、取り返しのつかない事態へと堕ちいってゆく。
Behind The Inside:
過激なホラーテイストのコメディー動画で人気を呼ぶフィリッポウ兄弟
RackaRackaというYouTubeチャンネルで673万人の登録者数を誇るオーストラリアの大物YouTuber、ダニーとマイケルの双子のフィリッポウ兄弟は、メジャー映画やアメコミ・ヒーロー物のパロディ作品やマクドナルドのドナルド・マクドナルドに扮した男が大暴れする動画シリーズで世間をあっと言わせた。
そんなフィリッポウ兄弟は、ハリウッドに軸足を移し、本格的に映画作りに着手し始めた。
長編第1作目となった本作『トーク・トゥ・ミー』もまた笑い飛ばしてしまいそうなおふざけから心底ホラーでグロテスクな展開へと急転直下で場面が変貌してゆく。
噂は噂を呼びサンダンス映画祭で上映された直後にA24とユニバーサル映画の争奪戦となり、ホラー分野でも新たな才能を発掘し続けているA24が全米配給権を取得した。
今まで何度も映画化されてきた人気ゲーム『ストリートファイター』の最新作の監督に大抜擢されたばかりのフィリッポウ兄弟。
今後、最新作が気になる兄弟監督の登場である。
『トーク・トゥ・ミー/Talk to Me』(2022年・オーストラリア・1時間34分)
監督:
ダニー・フィリッポウ、マイケル・フィリッポウ
出演:
ソフィー・ワイルド、ジョー・バード、アレクサンドラ・ジェンセン、オーティス・ダンジ、ミランダ・オットー、マーカス・ジョンソン、アレクサンドリア・シュテッフェンゼン、ゾーイ・テラケス、クリス・アロシオ、アリ・マッカーシー、サニー・ジョンソン 他
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