恐ろしくも美しく照らし出す孤島の灯台ミステリー『ザ・ライトハウス』
ウィレム・デフォー×ロバート・パティンソン 主演‼ 白黒×正方形画面が孤島の灯台守二人の壊れゆく狂気を照らし出す‼ 潮が満ちるように謎に溺れゆく・・・
Story:
時は1890年代、ニューイングランドの孤島に赴任してきた二人の灯台守。互いにコミュニケーションが噛み合わないまま、重労働とに追われ日が暮れると酒を酌み交わすだけの日々が過ぎてゆく。
そして海に隔たれ閉ざされた島での孤独な二人だけの生活に奇妙な影が差し始める。
それは疲れ果てた者が見る幻想なのか? それとも….
エドガー・アラン・ポーの未完の小説”The Light House”を映画化しようとエガース監督の兄が書き始めたが、その後、ウェールズにあるスモールズ灯台で実際に起きた事件にインスパイアされ、エガース監督と兄のマックスが共同脚本で書き上げたシュールな幻想ホラー。
完成した脚本はアラン・ポー作の小説とは似ても似つかない内容となっている。
Must Point:
モノトーンの世界と四角い画面が織りなす不気味さ
サイレント時代の恐怖映画を思わせるモノクロ画面とやはり往年のフリッツ・ラング監督が好んで使った1.19:1という正方形に近いタイトな画面サイズによる不気味なクラシック映画の再現。
本作の一番の見どころは、年老いた灯台守役のウィレム・デフォーと青年灯台守役のロバート・パティンソンの狂気に満ちた演技合戦に尽きる。
特にパティンソンは、クリストファー・ノーランの大作『TENET』、そしてニュー『バットマン』と超話題の待機作が続々とスタンバイしている、正に絶頂期を迎えつつある俳優。
Awards:
- アメリカン・ソサエティ・オブ・シネマトグラファー:スポットライト賞・ヤリン・ブランシュケ(撮影)
- カンヌ国際映画祭:国際批評家連盟賞
The Lighthouse(2019年 ・カナダ・アメリカ・1時間49分 )
監督:ロバート・エガース
出演:ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン
© 2019 A24 Films LLC. All Rights Reserved.
VOIDセレクト: ウィレム・デフォーとロバート・パテインソンを知る2本‼
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【更新】2022年4月19日