ロサンゼルス、モーターアベニュー・スケートショップにたむろする少年たちと意気投合する13歳の少年スティーヴィーが経験する大人への階段、1990年代の青春映画のマスターピース
1990年代半ばのロサンゼルス、シングルマザーの母と兄と暮らす13歳の少年スティーヴィー（サニー・スリッチ）は、街のスケートショップでスケートボードという自由になるための道具と出会ってしまう。
そして、その店にたむろする少年たちとの交流や様々な出来事から人生の大事なことを学び始める。スティーヴィー少年が青年になるための短くも長い夏。
監督は、ブラッド・ピットと共演した『マネーボール』（2011年・アカデミー賞助演男優賞ノミネート）、レオナルド・ディ・カプリオの相棒役を演じた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（2013年・アカデミー賞助演男優賞ノミネート）とコメディ出身から演技派の俳優へと成長著しいジョナ・ヒル。
ジョナが生まれ育った90年代のロサンゼルスを舞台に自身の子供時代に光を当てたストーリーとなっている。
撮影は粒子の荒い16ミリフィルムを使用。
音楽は近年、映画音楽を手掛けているナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが担当し、ニルヴァーナ、ピクシーズ、モリッシーといった90年代を代表するヒット曲も多数セレクトされている。
Must Point:
本作の出演者は、皆プロのスケートボーダー、もしくは日常的に乗るスケーター。
主演のスティーヴィー役のサニー・スリッチは、ヨルゴス・ランティモス監督の怪作『聖なる鹿殺し』（2017年）でも印象的な息子役を演じていたりとすでに俳優としてのキャリアを積み上げつつあるが、彼もまたれっきとしたプロ・スケーターである。
プロスケーター、サニー・スリッチの超絶テクをご堪能ください。
Awards：
- アート・フィルム・フェスティバル：ベスト・ディレクター/ジョナ・ヒル
- 米・ゴールデン・トレイラー・アワード：最も革新的な宣伝賞
- 米・ナショナル・ボード・オブ・レビュー：トップ10インディペンデント・フィルムズ
『mid90’ｓ /ミッドナインティーズ』（2018年・アメリカ・1時間25分）
監督：ジョナ・ヒル
出演：サニー・スリッチ、ルーカス・ヘッジス、キャサリン・ウォーターストン、ナケル・スミス、オーラン・プレナット、ジオ・ガリシア、アレクサ・デミー
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