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暗黒時代のチリの植民地から命がけで逃げ出してきた女性を描いたストップ・モーション・アニメの狂乱すべき傑作『オオカミの家』、ピノチェト独裁政権下のチリ。 旧ナチス・ドイツの流れを汲むカルトなドイツ系移民のコロニーから脱出してきた女性マリアと彼女を追う謎の狼。、子供に対する性的虐待でドイツを追われた旧ナチスのキリスト教の指導者を中心に作られた、狂信的なドイツ系移民のコロニーであるコロニア・ディグニタ。、現代アートとして世界各国を巡回展示しながらの作品制作、恐怖の地、コロニア・ディグニタはすでに映画化されている、

暗黒時代のチリの植民地から命がけで逃げ出してきた女性を描いたストップ...

聖なる呼び声に導かれる青年の孤独で静謐なバイク旅『黄色い繭の殻の中』、カンヌ映画祭・監督週間でベトナム人監督としてトラン・アン・ユン以来、実に30年ぶりに新人監督賞を受賞した新鋭ファム・ティエン・アンの長編作品。 コンペテション部門で上映された東京フィルメックスでは、大賞に当たる最優秀作品賞を受賞。 その特徴は様々な世界の名匠の作風を想起させる美しい長回し撮影。 青年の彷徨い続ける魂を乗せた長閑なバイク旅は美しい風景と花鳥風月になぞられ、過去と現在が入れ替わりながら混沌を極めてゆく。 ファム監督は誰もが心の底に持つ"聖なる呼び声"により導かれる青年を通し、観客それぞれがその答えを出して欲しいと訴えかける。、旅の途中で出会う様々な生き物たちに込められた想い、内なる声に従って長閑なベトナムの田舎を彷徨ったある孤独な青年のバイク旅、いくつかある生き物が現れるシーンの中でも特に義理姉の葬儀のシーンに現れる蝶や蚕が成虫となり羽ばたいている様など特別な意味を込めています。今後も機会があれば、生き物がスクリーンに登場する演出をしていきたいと思います。、30年前に『青いパパイヤの香り』で鮮烈にデビューし、カンヌ国際映画祭の新人監督の登竜門である監督週間にて新人監督賞に値するゴールデン・カメラ賞を受賞し、その後、世界的な映画監督へと成長したトラン・アン・ユンに次ぐベトナム人監督、第76回カンヌ国際映画祭:監督週間正式出品作・カメラ・ドール受賞、2023年東京フィルメックス:コンペティション部門正式上映作品・最優秀作品賞、Inside the Yellow Cocoon Shell、ファム・ティエン・アン、レ・フォン・ヴー、グエン・ティ・トルック・クイン、グエン・ティン、ヴー・ヌク・マン、

聖なる呼び声に導かれる青年の孤独で静謐なバイク旅『黄色い繭の殻の中』

理由もなく終末へと突き落とされるサイコロジカル・スリラー『終わらない週末』、ラミ・マレック主演の人気テレビ・シリーズ『ミスター・ロボット』の気鋭のクリエイター、サム・エスメイルがルマーン アラムによるベストセラー小説『終わらない週末』を映画化! 何故、こんな事態となっているのか、原因が何も分からず、政府の動きも全く掴めず今後はどうなってゆくのか? ネットが繋がらず情報から遠ざけられることで自覚するサイバー攻撃の恐怖を描く近未来に起こりうる極上のモダン・スリラー。 不安と恐怖ばかりが醸成されてゆく超絶リアルに感じられる本作の製作総指揮は、何と、バラク&ミシェル・オバマ元大統領夫妻である。 シネフィルで知られるオバマ元大統領のシビアな眼が選んだ題材は未来に起こりうる悪い写し絵を誰もが既視感として感じとることを禁じ得ない。、ヒッチコックを思わせるスリラー作りのケミストリー、至る所にオバマ元大統領の思いを感じる、バラク&ミシェル・オバマ元大統領夫妻、Leave the World Behind、サム・エスメイル、ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、マイハラ、ファラ・マッケンジー、ケヴィン・ベーコン、チャーリー・エバンス 、Netflix、

理由もなく終末へと突き落とされるサイコロジカル・スリラー『終わらない...

エコロジカルなモダン・フェイブル『悪は存在しない』、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で濱口竜介監督とタッグを組んだ音楽家、石橋英子のライヴ演奏時の映像として、企画・撮影された映像作品『GIFT』から派生した映画が本作となる。 『悪は存在しない』は映画の作法で撮影され一本の映画が仕上げられ、同じ撮影フッテージから抽出して石橋英子のライヴのための映像作品『GIFT』が作られた。 大概の映像作家が抜け出すことができなくなる規定の映画ジャンルという呪縛をかわすかのように、もしかするとジャンルの網羅を制覇するかの如く本作は過去の濱口作品とも一味違う。 東京芸術大学大学院映像研究課で師事した黒沢清監督の中期の作風を思い起こす静けさの中にスリルを感じさせるエコロジカルな寓話は早くも世界で評価を得て、第80回ヴェネチア国際映画祭においては5賞に輝くというなかなか真似のできない快挙を成し遂げている。 審査員大賞となった銀獅子賞以外にも批評家連盟賞、そして、ミラノのフィルム・アーカイヴが主催する賞など、付随賞を3賞も受賞しているのだ。 この渡しすぎなほどのお土産を託された作品への評価と作家への絶大なる期待は、エマ・ストーン主演のギリシャの鬼才ランティモスの新作には敗れたが、つまり大賞に当たる金獅子を獲ってもおかしくはないほどの熱狂をもって現地で迎えられたいう証左なのではないのだろうか。、スタッフとキャストの垣根のない撮影現場のダイバーシティ、第80回ヴェネチア国際映画祭:コンペティション部門正式出品作(全5賞受賞)、銀獅子賞(審査員大賞)、国際批評家連盟賞、ミラノ・シネテカ・イタリアーナ・特別表彰授与、ファイ・ファウンデーション・コラテラル賞、学生審査員賞 2023年ロンドン映画祭:コンペティション部門・作品賞、Evil Does Not Exist、悪は存在しない、濱口 竜介、大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁、菊池葉月、三浦博之、NEOPA / Fictive、2024年 GW公開

エコロジカルなモダン・フェイブル『悪は存在しない』

非暴力不服従運動、挑発的なエコ・スリラー『パイプライン爆破法 (仮題)/How to Blow Up a Pipeline』、人間生態学者、ノンフィクション作家、環境活動家であるスウェーデンのアンドレアス・マルムに、人間生態学者、ノンフィクション作家、環境活動家であるスウェーデンのアンドレアス・マルムによる環境破壊と闘う思想とその行動を描いた欧米で大きな波紋を投げかけた話題の書「パイプライン爆破法 ー 燃える地球でいかに闘うか」にインスパイアされ映像化。 何と、本作完成後にFBIから"エネルギー施設破壊を助長する可能性がある危険な思想の詰まった内容"だとして、警告が発せられたという前代未聞の曰くつきの映画となっている。 ダニエル・ゴールドヘイバー監督がメガホンをとったストーリーは環境運動のためエコ・テロリズムを計画する様々な事情から集まった8名の環境活動家たちの目的遂行までの道のりを描く。 彼らは手始めに西テキサス、石油パイプラインの爆破テロを計画するのだが・・・。、原案となった本の著者は気候変動問題について独創的な思想家と呼ばれるアンドレアス・マルム、パイプライン爆破法 、ハウ・トゥ・ブロウ・アップ・パイプライン、How to Blow Up a Pipeline、ダニエル・ゴールドヘイバー、アリエラ・ベアラー、クリスティン・フロセス、ルーカス・ゲイジ、フォレスト・グッドラック、サッシャ・レイン、ジェイミー・ローソン、マーカス・スクリブナー、ジェイク・ウィアリー

挑発的なエコ・スリラー『パイプライン爆破法 (仮題)/How to Blow Up a ...