
画面サイズの温故知新⁈クラシックな四角っぽい4:3スクリーン・サイズが再流行の兆し⁈
かなり前から映画のスクリーンサイズは、シネスコ・サイズやビスタ・サイズといった、ワイドスクリーンが主流となっていました。

それが一部の若手映画監督によってクラシックなスタンダード・サイズが好んで使われるようになってきています。
ワイド化への流れは日本国内でいえば、スタンダードな4:3画面であったアナログ地上波テレビの時代からハイビジョンの時代へと移り変わり、画面サイズは、16:9のワイド画面が当たり前の時代に。
テレビで映画を観る時もテレビの画面サイズがハイビジョン対応になったので、スタンダードサイズの映画を観ると左右の黒味がはなはだ大きく、なんだか時代遅れのような印象を持ったものです。
現代の映画製作は多くがデジタル撮影なので、撮影時に画角の設定は簡単にできます。若手作家にとっては、画面サイズの違いは昔のように意識することはないのかもしれません。
フランスの名匠リュック・ベッソンのようにシネスコ・サイズにコダワリ抜いた細部に渡る画面設計を貫いた人とは、また別次元の発想の作家、もしくは温故知新な往年の映画からインスパイアされている若手が世界の映画界に出現してきているのかもしれません。
配信の時代にもなり以前よりもまして、観る場所や画面サイズを気にせず、スマホやパソコンモニター、プロジェクターで映画を楽しむ時代となりました。
映画作家からすると16:9サイズであるテレビのワイド画面との差別化という意味合いもあるのかもしれません。
ポートレイト写真でも撮るかのようにより演者そのものを注視して演出するパーソナルなドラマ映画などでこの4:3スタンダードサイズが好まれて撮影されているようです。
特筆すべきは、この数年間、話題作をリリースし続けているA24系列の映画にこの4:3画角の作品が非常に多く、こうした映画の見た目の感性といった面でもA24は時代を先駆けているのかもしれません。

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