イタリアの至宝パオロ・ソレンティーノ監督最新作!『Hand of God -神の手が触れた日-』
パオロ・ソレンティーノ監督の故郷、イタリア、ナポリを舞台に少年ファビエットの愛と喪失を描いた極めてパーソナルなほろ苦い青春の日々
Story:
激動の1980年代のイタリア、ナポリ。
少年ファビエット・スキーザ( フィリッポ・スコッティ )の愛と喪失の青春。
物語は、ファビエットにとって憧れのサッカー選手、ディエゴ・マラドーナがナポリにやって来たり、思いがけない喜びや日常の中に潜む悲しみを活写していく。
高揚感と失意が交錯する中、運命に導かれながらファビエットの人生が未来へ向けて回り出す。
ナポリは監督パオロ・ソレンティーノの故郷であり、ナポリで撮影した初監督作『もうひとりの男』(2001年)以来、思い入れの深いナポリを舞台にロケ撮影を敢行している。
ソレンティーノ監督にとって極めてパーソナルな作品であり、運命と家族、スポーツとシネマ、愛と喪失のエッセンスが凝縮された世界観となっている。
Behind The Inside:
本作に対してサッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナがご立腹に
パオロ・ソレンティーノにとって、 サッカー界の巨人 ディエゴ・マラドーナは、特別な存在らしく、本作のタイトルである“神の手”は、1984年にマラドーナが対イングランド戦で決めた伝説的な名シーン、有名な”神の手“ゴールから取られている。
そのためかマラドーナの代理人から本作の劇中でマラドーナ自身が映っている映像の使用許諾をしないというコメントが発表された。
ネットフリックスとしてはこれらのアクションに対して、本作はマラドーナを描いたスポーツ映画ではなく、ソレンティーノ監督の幼少時からの思い出を描いた映画といった趣旨のコメントがアナウンスされたが、マラドーナ自身は2020年11月末に他界しており、決着がついているのかどうかは不明。
尚、ソレンティーノ監督がいかにマラドーナを慕っていたのかがよく伝わるのが、代表作の一本、アルプスの高級ホテルを舞台に様々な人物が交錯する『グランドフィナーレ』(2015年)中に何故か、マラドーナによく似た人物が登場することでもよく分かる。
映画を愛し、世界中のシネフィルを唸らせる映画を作り続けてきたソレンティーノ監督。
マラドーナのサッカーによって命を救われたというソレンティーノ監督の少年時代の秘密とは?
はたして、本作『Hand of God -神の手が触れた日-』の中で、あの伝説的な神の手ゴールと本作との接点は、どのように描かれているのか?
12月からのNETFLIXの配信で是非、確かめてみたい。
Awards:
- 第78回ヴェネチア国際映画祭:銀獅子賞(審査委員大賞)受賞
『Hand of God -神の手が触れた日-』(2021年・イタリア・2時間9分)
監督:
パオロ・ソレンティーノ
出演:
フィリッポ・スコッティ、トニ・セルヴィッロ、マーロン・ジュベア、ルイザ・ラニエリ、レナート・カルペンティエリ、マッシミリアーノ・ガッロ 他
© 2021 Netflix Studios, LLC
2021年12月15日 NETFLIXにて配信‼
The Hand of God | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
1980年代のナポリ。サッカーを愛する少年ファビエットが、家族を襲った突然の悲劇を経て、映画監督として生きる不確かだが希望に満ちた未来に向かって歩み出す。 予告編を観て詳細を確認。
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【更新】2021年11月28日