真実は裁かれるのか?歴史ミステリー大作!『最後の決闘裁判』
マット・デイモン×ベン・アフレックのアカデミー脚本賞受賞コンビによる脚本再び‼ 巨匠リドリー・スコットがメガホンを取る強力な布陣で挑んだのは、中世フランス最後の決闘による究極の裁判、果たして真実の行方は・・・。
Story:
百年戦争が続く14世紀フランス、法的に認められた最後の決闘裁判の実話を基にしている。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)でまだ俳優としては駆け出しだったマット・デイモンとベン・アフレックの俳優2人がコンビで脚本を執筆し、見事、その年のアカデミー賞・脚本賞を受賞した快挙から24年後に再びタッグを組んでエリック・ジェイガーのノンフィクション作品「決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル」を元に脚色している。
戦地から帰還した騎士ジャン・ドゥ・カルージュ(マット・デイモン)は、妻マルグリッド(ジョディ・カマー)が、夫の旧友ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)に強姦されたと訴える。
ジャンは処刑を望むが、目撃者もなく、ジャックは無罪を主張し続け、双方の主張は平行線を辿ることになる。
カルージュは、フランス国王シャルル6世に決闘での裁判を直訴し、まもなくカルージュとル・グリの命を賭けた一騎打ちの戦いが始まる。
もしもカルージュが勝負に負ければ、妻のマルグリッドまでもが偽証罪に問われ、火あぶりの刑となる。
己の正義と栄光のため、歴史上、最後にして究極の決闘裁判の幕が今、落とされる!
Behind The Inside:
企画当初は、ベン・アフレックとマット・デイモンの一騎打ちの予定だった
親友同士は、脚本を仲良く共同執筆し、ダブル主演し、どちらかが倒れるまで戦うはずだったが、ベンの別の映画主演作『ディープ・ウォーター(原題)』のスケジュールがバッティングしたためにエイドリアン・ライン監督との仕事を優先させ、主役は退き、シャルル2世の息子アレンソン伯爵役に収まった。
またベンの代役となったアダム・ドライバーは、監督リドリー・スコットとの作品『ハウス・オブ・グッチ』の撮影も控えており、コロナ禍での延期も重なって本作撮影終了の4か月後には再びリドリー・スコットと合流し、『ハウス・オブ・グッチ』の撮影を開始している。
Must Point:
企画当初は、メガホンを取るのはリドリー・スコット監督ではなかった。
企画当初は、リドリー・スコット監督ではなく、『ハンガーゲーム』シリーズ、『コンスタンティン』のフランシス・ローレンス監督が演出予定だった。
だが、本作ほどリドリー・スコット監督にうってつけの映画もなく、多くのシネフィルは、リドリー・スコットの監督デビュー作であり、同じく決闘を描いた彼の映像表現のエッセンスが詰まった初期の傑作『デュエリスト/決闘者』(1977年)と関連付けて、想像を膨らませてしまうからなのだ。リドリーに回ってきたのは当然の帰結といえる。
『デュエリスト/決闘者』 は、当時としては珍しい雨を演出の道具として、巧みに利用するなど、監督処女作にして、すでに『エイリアン』(1979年)や『ブレードランナー』(1982年)などで確固としたものとなったスタイリッシュなリドリー・スコット節が炸裂している映画であり、ファン必見の名画でもある。
『最後の決闘裁判』(2021年・アメリカ・イギリス・2時間32分)
監督:
リドリー・スコット
出演:
ジョディ・カマー、マット・デイモン、ベン・アフレック、アダム・ドライバー 他
©2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月15日 全国公開‼
VOIDセレクト: ジョディ・カマーおすすめ
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