ハムレットの原案ともなった北欧の王座奪還の復讐劇『ノースマン 導かれし復讐者』
中世のアイスランドを舞台にヴァイキングの王であった父を殺された息子の壮絶な復讐劇。シェイクスピアの名作「ハムレット」は、このスカンジナビアの伝説から着想を得たと言われている。
Story:
10世紀のアイスランド。
略奪の王アウルヴァンディル(イーサン・ホーク)は海外遠征の後、その王妃グードルン(ニコール・キッドマン)、後継である王子アムレト(アレクサンダー・スカルスガルド)と共に王国へと帰還した。
だが、戦地での負傷のため、アウルヴァンディルは王位をアムレトへ継承しようとしていた。
しかし、アウルヴァンディルの弟フィヨルニル(クレス・バング)による謀反のため、アウルヴァンディルは殺害されてしまう。
母グードルンを残し、命からがら船で逃げ延びたアムレトは父の敵討ちを誓い、その後、成長してバイキングとして無双の実力を身につけていく。
故郷アイスランドへと向かう奴隷船に忍び込んだアムレトは、魔女と称する奴隷、オルガ(アニャ・テイラー=ジョイ)と運命的に出会う。
アムレトが王国へ帰還すると、驚くことに父の妻でありアムレトの母でもあるグードルンが、父の仇である王フィヨルニルの妻となり、王妃として王子ガンナー(エリオット・ローズ)までも授かっていたのだった・・・。
オルガの力を得たアムレトは、父の仇を討つため王フィヨルニルの命を狙うが、彼の前に立ちふさがったのは、母グードルンと王子ガンナーだった。
そして、アムレトは母から驚くべき事実を突きつけられるのだった・・・。
Behind The Inside:
鬼才ロバート・エガースが目指した世界観
北欧スカンジナビアの伝説を映画化するにあたって、ロバート・エガース監督が、目指したイメージには手本とした作品が2作品ある。
一つは名匠アンドレイ・タルコフスキー監督による歴史大作『アンドレイ・ルブリョフ』(1966年)
もう一作はアーノルド・シュワルツェネッガー主演の英雄コナンを映画化したヒロイック・ファンタジー映画『コナン・ザ・グレート』(1982年)を掛け合わせたような作品世界だという。
『ノースマン 導かれし復讐者/The Northman』(2022年・アメリカ・2時間16分)
監督:
ロバート・エガース
出演:
アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、クレス・バング、イーサン・ホーク、アニャ・テイラー=ジョイ、ウィレム・デフォー、ビョーク、エリオット・ローズ、グスタフ・リンド 他
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