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バイクに跨った狂気のアーバン・ロデオ『Rodeo ロデオ』、バイクを偏愛するアウトロー、ジュリアが男ばかりの反社会的なバイカーの組織「クロスビトゥーム」に仲間入りしたことから巻き起こる波乱。 監督はジェンダー・ニュートラルの時代に現れた既存のフランス映画界の常識を一掃した感のある新時代を代表するローラ・キヴォロン。 インスタグラムから見出されたインフルエンシャルなアウトロー・ライダーだが、演技未経験のジェリー・ルドリューの何をやらかすか分からない暴発性の疾走感ある破壊の天使っぷりに圧倒される。、ほぼ素人だけで構成された役者陣によるドキュメンタリー・チックな作風、、第75回カンヌ国際映画祭:ある視点部門・Jury Coup de Coeur(一目ぼれ賞)受賞・ローラ・キヴォロン、Rodeo ロデオ、ローラ・キヴォロン、ジェリー・ルドリュー、ヤニス・ラフキ、アントニア・ブレジ、コーディ・シュローダー、ルイ・ソットン、ジュニア・コレイア、アハメッド・ハムディ、ダブ・ンサマン、ムスタフ・ディアンカ、モハメド・ベッタアール、クリス・マコディ、ジャンニ・カイラ、クエンティン・アリジ、ブリジ・ストラエイリ、セバスティアン・シュローダー 、

バイクに跨った狂気のアーバン・ロデオ『Rodeo ロデオ』

ベネデッタ、Benedetta、ポール・ヴァーホーベン、ヴィルジニー・エフィラ、ダフネ・パタキア、シャーロット・ランプリング、ランベール・ウィルソン、オリヴィエ・ラブルダン、奇跡の人と謳われた恐ろしくも魅力的な修道女の生涯、バイオレントでセクシュアルな演出に長けたオランダのポール・ヴァーホーベン監督最新作!イタリア、トスカーナに実在したカトリックの修道女ベネデッタ・カルリーニが起こした奇跡とインモラルな愛と波乱に満ちた人生を描く衝撃的作品。、原作は「ルネサンス修道女物語ー聖と性のミクロストリア」、「メディチ家雑録」に遺された裁判記録をもとに再構成された修道女ベネデッタ・カルリーニの生涯を描いた物語。、カンヌ映画祭では物議をかもした作品、「史実を基にした原作から映画を作って、何故?冒涜的というレッテルを貼られなければならないのだ⁉ あまりにも馬鹿げている」と一蹴する場面もあった、第74回カンヌ国際映画祭:コンペティション部門正式出品作

奇跡の人と謳われた恐ろしくも魅力的な修道女の生涯『ベネデッタ』

戦争における倫理観についての考察ドキュメンタリー『キエフ裁判』『破壊の自然史』、過去の戦争に眼差しを向け現代に警鐘を鳴らすウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァ監督の最新作2選。 連合軍による史上空前の大空爆とナチス・ドイツを断罪する軍事裁判の当時のフッテージを編集して提示するという独特のアーカイヴァル・ドキュメンタリーの手法で現代人の心へ揺さぶりをかける。 戦争を終結させるために多くの民間人を巻き込んだ大量無差別殺戮と戦後の軍事裁判での正当性から個人を極刑に処する倫理観。 2作品を通して、人とは? 戦争とは? そして正義とは?を問う、27歳から映画の勉強を始めた遅咲きの監督セルゲイ・ロズニツァ、2020年に劇場公開された ドキュメンタリーの3作品『アウステルリッツ』『粛清裁判』と『国葬』であり、アーカイヴ映像を編集して、観る者に問いかけるアーカイヴァル・ドキュメンタリストという印象が強い、第91回アカデミー賞外国語映画賞・ウクライナ代表に選出された劇映画『ドンパス』(2018年)も同じ年に日本で公開、心理サスペンス『霧の中』(2012年)でカンヌ国際映画祭・ある視点部門・監督賞と国際批評家連盟賞を受賞、『ジェントル・クリーチャー』(2017年)は、カンヌ国際映画祭・コンペ部門正式上映、ロシアによるウクライナ侵攻を鑑みてもウクライナ出身の映像作家によるこうした歴史上で起きてきた事象を検証しながら警鐘を鳴らし続ける映像作家活動は、現代社会において瞠目すべきこと、

戦争における倫理観についての考察ドキュメンタリー『キエフ裁判』『破壊...

エコロジカルなモダン・フェイブル『悪は存在しない』、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で濱口竜介監督とタッグを組んだ音楽家、石橋英子のライヴ演奏時の映像として、企画・撮影された映像作品『GIFT』から派生した映画が本作となる。 『悪は存在しない』は映画の作法で撮影され一本の映画が仕上げられ、同じ撮影フッテージから抽出して石橋英子のライヴのための映像作品『GIFT』が作られた。 大概の映像作家が抜け出すことができなくなる規定の映画ジャンルという呪縛をかわすかのように、もしかするとジャンルの網羅を制覇するかの如く本作は過去の濱口作品とも一味違う。 東京芸術大学大学院映像研究課で師事した黒沢清監督の中期の作風を思い起こす静けさの中にスリルを感じさせるエコロジカルな寓話は早くも世界で評価を得て、第80回ヴェネチア国際映画祭においては5賞に輝くというなかなか真似のできない快挙を成し遂げている。 審査員大賞となった銀獅子賞以外にも批評家連盟賞、そして、ミラノのフィルム・アーカイヴが主催する賞など、付随賞を3賞も受賞しているのだ。 この渡しすぎなほどのお土産を託された作品への評価と作家への絶大なる期待は、エマ・ストーン主演のギリシャの鬼才ランティモスの新作には敗れたが、つまり大賞に当たる金獅子を獲ってもおかしくはないほどの熱狂をもって現地で迎えられたいう証左なのではないのだろうか。、スタッフとキャストの垣根のない撮影現場のダイバーシティ、第80回ヴェネチア国際映画祭:コンペティション部門正式出品作(全5賞受賞)、銀獅子賞(審査員大賞)、国際批評家連盟賞、ミラノ・シネテカ・イタリアーナ・特別表彰授与、ファイ・ファウンデーション・コラテラル賞、学生審査員賞 2023年ロンドン映画祭:コンペティション部門・作品賞、Evil Does Not Exist、悪は存在しない、濱口 竜介、大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁、菊池葉月、三浦博之、NEOPA / Fictive、2024年 GW公開

エコロジカルなモダン・フェイブル『悪は存在しない』

これは悪夢か、正夢か? シュールなファンタスティック・コメディ『ドリーム・シナリオ』、もしも他人の夢に自分が登場したら? ニコラス・ケイジが演じるごく平凡な生物学教授がある日突然、数えきれないほどの見知らぬ人々の夢の中に登場する夢男となる悲喜劇。 シェアすることで人が繋がってゆくSNS全盛の現代社会を揶揄するメタファーかのようなあまりにもシュールでオカルトチックなコメディ 夢で会ったことで親近感が湧き、あっという間に超有名人となり、本人が望んでもいない想像を絶する大スターとなってしまった男がその果てで思い知ることとは・・・?、奇想天外なストーリーの元ネタは実際の出来事、120本近くの出演作を誇るニコラス・ケイジにとってのマイ・ベスト・ムービー

これは悪夢か、正夢か? シュールなファンタスティック・コメディ『ドリー...