悪名高き大企業モンサントに果敢に立ち向かい、農民達を動かした男の実話に基づく物語『パーシー/Percy(原題)』
企業利益最優先の悪辣なモンサント商法に異を唱え、屈することなく戦い続けたひとりの農夫の実話に基づく感動のストーリー!!
Story:
カナダ・サスカチュワン州の農民パーシー・シュマイザー(クリストファー・ウォーケン)は、キャノーラ(菜種)農家として約50年かけてキャノーラの品種改良を行っていた。
だがある日、自分の農地がモンサント社のGMO(遺伝子組み換え作物)に汚染されていることに気がつく。
パーシーの近隣の農家がモンサント社のGMOキャノーラを栽培しており、その種子が飛んできてパーシーの畑の作物と交雑してしまったのだ。
これにより、約50年かけて品種改良してきたパーシーのキャノーラは汚染され、台無しになり、自家採取の種も失ってしまう。
長年手塩にかけて育ててきた改良品種を台無しにされ失意のパーシーを、なんとモンサントは特許権の侵害で訴えるという暴挙に出る。
ここから、一農民パーシーと巨大バイオ化学メーカー、モンサントとの長きに渡る裁判闘争が始まった。
圧倒的不利な条件のもと、裁判で負けても不屈の精神を持つパーシーは諦めず、モンサントについて調査を行ううち、この闘いはパーシー個人の問題ではなく、世界中の何十万人もの農民達に共通する問題を抱えた闘いだと気付く。
生命体に特許を与えるべきではないー。
自社が販売する農薬に耐性を持ち、なおかつ種子を採取することができないGMO(遺伝子組み換え作物)で農家を、ひいては世界中の農作物を支配しようとするモンサントとパーシーの闘いの結末やいかにー。
主人公パーシー役はオスカー助演男優賞に輝くクリストファー・ウォーケン。
その妻ルイーズ役にはロバータ・マクスウェル、反GMO活動家レベッカ役にクリスティーナ・リッチ、モンサントの主任弁護士リック・アーロンズ役にマーティン・ドノヴァンと、脇を固める俳優陣も演技派・個性派俳優が顔を揃える。
Behind The Inside:
悪辣な巨大企業と闘い抜いた男の実話に基づく物語
本作は、モンサントと最高裁判所まで闘ったカナダの農民、パーシー・シュマイザーの実話に基づいて描かれている。
パーシーは、この法廷闘争によって世界中に広く知られるようになり、独立系農家の権利及びGMO(遺伝子組み換え作物)の規制を訴えるシンボルとなった。
裁判ののち、彼は世界中でGMO(遺伝子組み換え作物)の危険性や、種子に対する権利などについて講演し、世界中にこの問題に対する関心を呼び起こし、認知を深めた。
日本にも講演のために来日している。
これらの功績により、パーシーはマハトマガンディー賞を受賞し、また妻のルイーズと共に夫妻でライト・ライブリフッド賞(第2のノーベル賞とも呼ばれる)を受賞している。
また、惜しくも本作のカナダでの劇場公開から4日後の2020年10月13日に89歳でこの世を去っている。
『Percy』(2020年・アメリカ・カナダ・インド・1時間39分)
監督:
クラーク・ジョンソン
出演:
クリストファー・ウォーケン、クリスティーナ・リッチ、ルーク・カービー、アダム・ビーチ、マーティン・ドノヴァン、ロバータ・マクスウェル、ピーター・ステッビングス、ザック・ブラフ
© 2018 PVM PRODUCTIONS MANITOBA INC.
2021年4月30日 全米配信‼
VOIDセレクト: クリストファー・ウォーケンを知る7本
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