アニャ・テイラー=ジョイ×トーマシン・マッケンジー ダブル主演!エドガー・ライト監督初のホラーは時空を超えてロンドンの街へやってくる…
Story:
夢と不安を抱えてロンドンへ上京してきたファッション・デザイナー志望の少女、エロイーズ( トーマシン・マッケンジー )。
エロイーズは、ふとしたことから1960年代のロンドンに迷い込んでしまう。
そして当時の歓楽街であるソーホー地区で、眩しいほどに魅力的な駆け出しの歌手、サンディ( アニャ・テイラー=ジョイ )と邂逅する。
そのあるはずのない出会いから、洋服を作る夢と歌姫になるという2人の夢が次第にシンクロしてゆく・・・。
異なる時代に存在する二人が交わっていく楽しい日々。
だが悪いことに、ある恐怖心までもが共有され、事態は暗転し始める。
果たして本当に恐怖は時空を超えてやってくるのか・・・?
また、それはどのような恐ろしいものなのか!?
Behind The Inside:
撮影は、韓国の鬼才パク・チャヌク監督の眼ともいえるチョン・ジョンフンが担当。
『オールド・ボーイ』(2003年)、『親切なクムジャさん』(2005年)、『渇き』(2009年)、『お嬢さん』(2016年)といったパク・チャヌク監督の代表作の撮影をしてきたチョン・ジョンフンが本作の撮影を担当。
シネフィルなライト監督ならではのオマージュに溢れた作品
エドガー・ライト監督は本作を作る上で、ロマン・ポランスキー監督の初期の名作「反撥」(1965年)
と名撮影監督であり映画監督であったニコラス・ローグの代表作、ヴェネチアを舞台に絵画修復士自身が抱える過去のトラウマと、身の回りで起こる連続殺人事件が次第にシンクロしてゆくゴシック・ホラーの傑作「赤い影/Don’tLook Now(原題)」(1973年)からインスパイアされたという。
生粋のシネフィルらしいエドガー・ライト監督は、これら映画的記憶にパク・チャヌク作品の映像の持つ力=”血みどろでダークな叙事詩”を撮り続けてきたチョン・ジョンフンに撮影を依頼することで、描きたい世界にリンクさせるという、普通の映画監督では思いつかないウルトラCをシレッとやってのけている。
Must Point:
エドガー・ライト作品では、初めてのヒロインもの、そしてコメディ・テイスト・ゼロ作品
エドガー・ライト作品といえば、コメディ・テイストを散りばめる演出だが、本作ではコメディは封印している。
そして、女性が主演というのも初めてのこと。エロイーズ役を演じているトーマシン・マッケンジーは、『トップガン マーヴェリック』(2021年11月19日公開予定)を降板してまで本作への出演を望んだという。
トーマシン・マッケンジーにとって、多くの幸をもたらした出世作『ジョジョ・ラビット』(2019年)のようなことになってゆくのか?
Awards:
- ハリウッド批評家協会:2021年後期の期待できる作品賞
『ラスト・ナイト・イン・ソーホー/Last Night in Soho(原題)』(2021年・イギリス・1時間56分)
監督:
エドガー・ライト
出演:
アニャ・テイラー=ジョイ、トーマシン・マッケンジー、ダイアナ・リグ、マーガレット・ノーラン、マット・スミス、ジェシー・メイ・リー、テレンス・スタンプ、リサ・マクグリリス、ジェームズ・フェルプス、オリヴァー・フェルプス、マイケル・アジャオ 他
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LNIS Japanでは、映画「ラストナイト・イン・ソーホー」の魅力を探求。1960年代のロンドンファッション、音楽、エドガー・ライトの映画製作技術に焦点を当て、過去と現在が交錯する世界を紹介します。
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