脳裏から消えないナチスに虐げられた暴行の記憶。偶然見つけた元ナチス兵を地下室に閉じ込め、自白するまで激しく拷問するマヤが囚われた悪夢は真実なのか?それとも・・・?ラストまでスリリングな極限サスペンス!
Story:
1950年代後半のアメリカ郊外の街。
ホロコーストの生き残りであるマヤ(ノオミ・ラパス)。
ある日、公園でトーマス(ジョエル・キナマン)の指笛を聞いた瞬間、いまだに悩まされている“あの悪夢”が彼女の脳裏に蘇ってくる。
マヤの出自はジプシーと呼ばれるロマ民族で、戦時中、ユダヤ人大虐殺を行っていたナチスドイツ軍はロマの人々も激しく迫害していた。
最近、近所に引っ越してきたトーマスが吹いた指笛の音色が戦時中に自分を暴行し、妹を殺したナチスの軍人のことを思い出させた。
マヤの当時の記憶はおぼろげだが、トーマスを誘拐し、夫・ルイス(クリス・メッシーナ)の手を借りて地下室に監禁するが、トーマスは人違いだと主張する。
罪を自白させて、殺してやりたいと強く考えているマヤの狂気じみた拷問と彼女への疑念を抱きつつ彼女を支え続けるルイス。
トーマスは本当に戦争が生んだ犯罪者なのか?それともただの人違いか?
それぞれの秘密があらわになるにつれ、真実と妄想の境界は曖昧になってゆく・・・。
Behind The Inside:
リメイクではないが、よく似た作品が存在する
名匠ロマン・ポランスキー監督が90年代に残した傑作『死と処女』(1994年)とストーリー運びがよく似ている。
この作品では南米の独裁政権崩壊後を描いており、迫害を受けたシガニー・ウィーバー演じる反体制活動をしていた女性、ポーリナが男の声を聞いて加害者なのでは?と気が付き、その男が当時よく聴いていたシューベルトの「死と処女」のカセットテープを男の車から発見することで確信してゆくという話。
『マヤの秘密/The Secrets We Keep』(2020年・アメリカ・1時間37分)
監督:
ユヴァル・アドラー
出演:
ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン、クリス・メッシーナ、エイミー・サイメッツ 他
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